ポルシェジャパンは11月20日、東京・表参道で同社初のフル電動スポーツカーであるPorsche Taycan(ポルシェ・タイカン)のジャパンプレミアを開催した。同日より「期間限定タイカン予約プログラム」を開始する。国内で発売されるのは、Taycan Turbo S(タイカンターボS)、Taycan Turbo(タイカンターボ)、Taycan 4S(タイカン4S)の3車種。2020年9月ごろに納車される予定。
現在のところ価格は未定だが、米国ではタイカンターボSが18万5000ドル(約2000万円)、およびタイカンターボが15万900ドル(約1630万円)、タイカン4Sが10万3800ドル(約1120万円)。となっている。国内でもこれ以上の価格になるだろう。
予約するには「期間限定タイカン予約プログラム」の専用ページにアクセスして手続きを済ませれば案内が届く仕組みだ。予約時に支払いが必要なデポジットの金額も不明だが、欧州では2500ユーロ(約30万円)だったので、日本でもそれぐらいの金額になるだろう。
タイカンはポルシェ911など同社伝統のフォルムを受け継いだ電気自動車。前後に2基の電気モーターを備えており、タイカンターボSでは最大761ps(Pferde-Strke、馬力)、0-100加速(時速100kmに加速するまでの時間)はターボSが2.8秒、ターボが3.2秒、4Sが4秒となっている。航続距離はタイカン4Sで463km(WLPT準拠)。0kmから時速200kmまでの加速を26回繰り返した際のタイム差は1秒以内、つまり加速性能がほとんど落ちないという高い性能が特徴だ。
電動化された駆動部分については、2基の永久磁石シンクロナスモーター、高速充電を実現するため通常の電気自動車の2倍となる800V充電システムを搭載する。さらに後輪用モーターには、2速変速機構が備わっている。なお、タイカンのバッテリーを30分以内に80%まで充電できる150kWバッテリーシステムを、日本全国のポルシェ販売店のほか、東京、名古屋、大阪の公共施設などに設置するとのこと。
インテリアでの注目は、通信機能とApple Musicを標準搭載している点。タイカン自らが通信するので、スマホなど接続、もしくは持ち込まなくてもApple Musicを始め、各種ネット機能を利用できる。なお、Apple Musicについては別途アップルとの定期契約が必要だが、タイカンのデータ通信料については購入から3年間については無料だ。
運転席のメーターはポルシェ初となるフルデジタル式で、視認性を高めるために湾曲した16.8インチのディスプレイを採用する。さらにダッシュボードの中央には10.9インチのセンターディスプレイを配備しており、ホーム画面からApple Muiscを含むすべての機能にアクセスできる。
さらに助手席前面にも10,9インチのディスプレイをオプションで設置することも可能だ。こちらもApple Musicなどさまざまな機能にアクセスできる。
コネクテッド機能としては、各種操作を音声で操作できるボイスコントロールシステム、スマートフォンからタイカンのドアの施錠状態や駐車位置などを確認できるPorsche Connectを備える。
ポルシェは、タイカンの予約がグローバルで3万台を早々と突破し、シュツットガルトに向上の人員を大幅に増やすなど、すさまじいタイカン人気となっている、ポルシェ911などの2018年のグローバルの売上台数を超える勢いだ。
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