ポーランドのSeed Labsが超簡単なIoTチップを開発…IoTのカンタン化だ

ホームネットワーキングのプロトコルは今非常に多様化しているが、でも本当に検討に値するものはわずかだろう。Wi-Fiは使えるがダウンすることがあるし、ZigBeeなどはあまり広くサポートされていない。でもBluetooth Smartは、ローカルでセキュアでしかも使いやすい。Seed Labsも、家の中のあらゆるもの…電球、ブラインド、湯沸かし、などなど…を制御するためにこれを使っている。

このポーランド出身のスタートアップが作ったものは、小さなチップ(上図左)で、サイズは切手ぐらい、厚さは切手の倍ぐらいか。これを、どんな器具にでも放り込むのだ。するとその器具は、Bluetooth Smart対応のスマートフォンに自動的に表示され、ユーザはそれらの電球や湯沸し器や窓のシャッターなどをコントロールできる。この、われわれのホームネットワーキング観を革命的に変える…超単純化する…製品は、消費者直接ではなく、家電メーカーなどの企業が顧客だ。

Seed LabsのCMO Marek Wierzbickiはこう語る: “近未来にはわれわれの身の回りの物すべてが、ソフトウェアで定義されるようになる、とわれわれは確信している。今のわれわれは大量のガジェットに囲まれているが、でも、電球、湯沸かし、スイッチ類、シェードなど、それらのどれひとつとしてネットワークに接続されていない。IoTがギークたちのものだとは、思いたくない。ふつうの人がネットワークに接続された製品を快適に使えるようにしたい”。同社は今、サンフランシスコにある。

同社はこのチップを、器具のメーカーにライセンスし、ポーランドのクラクフでソフトウェアを作る。

“われわれはBluetooth Smartに、IoTの技術を抜本的に変えるものとして賭けている。われわれは、そのためにきわめて使いやすいソフトウェアを作る。現状では、そのほかのIoT企業は面倒で使いづらい通信プロトコルを使っている”、とWierzbickiは述べる。

同社のデモには、説得力がある。そのチップが器具の中で動いていれば、スマホ上のアプリには制御に必要なインタフェイスが現れる。何時にお湯が沸いてほしいか、とか、電球をリモートで消す/点けるなどのコントロールができる。ネットワークに加わったデバイスをシステムが自動的に記憶するから、人間がセットアップすることは何もない。インタフェイスのデザインも独特で、たとえばその物が近くにあることや、それの動きなどを感知するNestふうのノブなどがある。

チップはiBeaconにも対応しているので、iPhoneとリアルタイムで対話できる。同社は今日(米国時間9/12)、チップの一般的な可利用性と、100万ドルのエンジェル投資が完了したことを発表した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))