Microsoft(マイクロソフト)は米国時間7月29日、従業員がデータにアクセスする方法のポリシーを企業が設定するのを助けるデータプライバシーとガバナンスサービスを提供するBlueTalonを買収したと発表した。このサービスは、一般的なデータ環境全体にポリシーを適応し、ポリシーとアクセスを監視するためのツールも提供する。
MicrosoftもBlueTalonも、今回の買収に関する金額は明らかにしていない。Crunchbaseによれば、今回の買収に先立ちBlueTalonは約2740万ドル(約30億円)を調達している。投資家にはBloomberg Beta、Maverick Ventures、Signia Venture Partners、Stanford’s StartX fundが含まれる。
MicrosoftのAzure Data担当コーポレート・バイスプレジデントのRohan Kumar(ローハン・クマール)氏は「BlueTalonを通じて獲得したIPと人材は、ビックデータ、セキュリティ、ガバナンスの頂点に独自の専門知識をもたらす」と語っている。「今回の買収によって、Azureをつうじた集中データガバナンスによってデータを適切に利用しながら、さまざまな企業がデジタルトランスフォームを向上させることができる」
当然のことながら、BlueTalonチームはAzure Data Governanceグループの一員となり、データプライバシーとガバナンスに関するMicrosoftの強化に取り組む。なお、MicrosoftはAzure向けにアクセス及びカバナンスコントロールツールを提供している。しかし、事実上すべてのビジネスがデータ中心になるにつれ、システム間で機能する一元的なアクセスコントロールの必要性は高まる一方であり、新しいデータプライバシー法はこのプロセスを容易にはしない。
BlueTalonでCEOを務めるEric Tilenius(エリック・ティレニウス)氏は、ブログ投稿「our incredible journey」にて、「顧客によりよいサービスを提供するために、さまざまな大規模クラウドプロバイダーとの提携の機会を模索する中で、Microsoftは我々に深い感銘を与えた」と述べている。「Azure Dataチームはデータガバナンスに関して独自の思慮深さと先見性を持っていた。そして、我々は彼らこそがミッションと文化の両方で最適であるとわかった。そこでMicrosoftが我々へ買収を持ちかけてきた時、我々はその機会に同意したのだ」
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)