ハイブリッド・タブレットの新世代発売にあたり、MicrosoftはARMベースのローエンドSurfaceの呼称をSurface 2へと変更した。Surface Proのブランディングはそのままだ。なぜ元の’Surface RT’の名前を捨てたのか? ご想像の通り、消費者がその意味を理解しなかったからだ。
最近オーストラリアの出版物、ARNに、MicrosoftのSurfaceマーケティング担当、Jack Cowettが話したところによると、「Surface RTとSurface Proの違いに関して市場で混乱が起きていた」。その通り。
その問題に対処するため、Surface RTは、Surface 2に再プランドされた。正直なところ、なぜMicrosoftは単にSurfaceと呼ばなかったのだろう。少なくとも今私の知る限り、「Surface 2」と「Surface Pro」との間に関連は見られない。
Surface 2の方がSurface RTよりも消費者が親しみやすい名前であることは言えるかもしれない。人々は番号付けされた名前に慣れ親んでいるから(映画、アルバム等)。そして、MicrosoftはSurface Proに関してはまずまずの実績をあげているので、うまくいっているブランドはいじりたくない。Surface 2でなく単にSurfaceと呼ぶことは、RTを完全に否定することになり、― 古いRTの在庫を売り続けることを考えると ― さらに混乱を呼ぶる。
この背景にある混乱の中心は、Surface 2がアプリケーションに関して、OfficeとWindows Storeに全面的に依存しているのに対して、Surface Proはそうでないことだ。この隔りを1つの名前で埋めることはできそうにない。よってストレスは残るだろう。
Windows Storeが改善され、Windowsアプリの中核製品が拡充され、Windows 8.1と共にOffice製品も拡張された。平均的消費者にとってこれで十分かどうかは、ARMベースSurfaceに残された課題だ。ついでに言ってしまうと ‘RT’ は耳障りな製品名だった。
この件に関するMicrosoftの誠実さはすばらしいと思う ― Surface RTにブランディング問題があることは誰もが知っていたが、企業が過去の失敗を認めるところを見るのはちょっと新鮮だ。
The VergeのTom Warrenによると、Windows RTは、事実上すべてのOEM ― Microsoftを除く ― に見離されている。つまり、もしMicrosoftがSurface 2を成功させられなければ、Windows RTは事実上終了する。そこで次の5年間とその先のWindowsはどうあるべきかという、Microsoftのビジョンの重要部分を救うべく、この名称変更と新しいハードウェアをセットで持ってきた。実際これは大きな賭けだ。
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(翻訳:Nob Takahashi)