本稿執筆はKatie Roof。
マイケル・ジョーダンも、そしてマーク・キューバンも、スポーツ界における「ビッグ・データ」関連事業の勝者はSportradarとなるだろうとふんでいる。Sportradarはスイス発のスタートアップだが、米国でも存在感を増しつつあるところだ。上に名前をあげた2人はRevolution Growthの主導したラウンドにて4400万ドルを出資しており、新たに用意されたアドバイザリーボードの地位にも座ることとなった。
成長も急な同社は、さまざまなアプリケーションを開発しており、また最近になってNFL、NASCAR、およびNHLなどとも契約を締結した。取り扱うデータはファンタジースポーツでも利用され、またソーシャルメディアでも活用されるようになってきている。スポーツくじを購入する際にも、データを利用する人が増えてきている。
「Sportradarは、スポーツ界におけるデータビジネスの主導的地位を狙っているのです」と、マーク・キューバンは言っている。「社内のデータサイエンティストも素晴らしい人材が揃えられています」とのこと。
ワシントンでいくつかスポーツチームを所有し、またRevolution Growthの共同ファウンダーであるテッド・レオンシス(Ted Leonsis)もSportradarの取締役に名を連ねている。「ウォール街と同様に、スポーツもまたデータで語り得るものなのです」とレオンシスは言っている。「プレイヤーやチーム、ないしリーグに関するリアルタイムの情報を求めている人は、世界中にあふれているのです」とのこと。
Sportradarの集めたデータは、スポーツチーム自身が自らの強化のために使うことも考えられるし、またファンタジー・フットボールに熱中する人も、ここからさまざまなヒントを得ることができるだろう。数多くのデータを扱い、DraftKingsやFanDuelに熱中する人がぜひとも手に入れたいと考えるデータで溢れている。またスポーツ団体が、競技の魅力を訴えるためのアプリケーションを制作する際に利用するというケースもあるだろう。
Sportradarによれば、48競技で行われている325,000のゲームについてライブ情報を入手しているのだとのこと。GoogleおよびYahooもSportradarから情報を入手している。ちなみに競合としてはStatsの名を挙げることができよう。
Sportradarには1000名の開発者がおり、各スポーツに関する専門家がいて、ヨーロッパのプライベートエクイティ投資会社であるEQTも資金を提供している。
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(翻訳:Maeda, H)