マーケティング・データのスタートアップ、SegmentがラウンドCで6400万ドル調達

SegmentがシリーズCのラウンドで6400万ドルを調達した。Y Combinator Continuity FundとGVがこのラウンドをリードした。

Continuity Fundは元TwitterのCOO、Ali Rowghaniが設立した7億ドルのファンドで、Y Combinator出身の有望なスタートアップが大きな資金調達を行う際に出資する。

出資の条件の一環としてRowghaniはSegmentの取締役に就任する。資金調達の発表の際にRowghaniは「〔Segmantは〕Y Combinator出身企業の中でも最大の成功企業の一つへと成長する道を歩んでいる」と期待を述べている。

CEOのPeter Reinhardtを含めSegmentの3人の共同ファウンダーは MITのドロップアウトでYCの2011年の夏学期を卒業したチームだ。同社のプロダクトはアクセス分析系のツールで、企業はオンラインデータをSegmentのAPIを利用して外部のマーケティングおよびアナリティクス・ツールにエクスポートし、さらに顧客データをStripe、Salesforce、Mailchimp、Zendeskなどのサービスに統合できる。

Reinhardtはこの種のマーケティング・データのインフラに対する需要は高まる一方だして次のように述べている。

「この5年間、マーケティング関連の機能を統合したツールが必要とされていると多くの投資家が主張してきた。メールやマーケティング・ツールの数は加速度的に増え続けているが、こんなことは続くはずがない。しかし実際には統合ツールよりも、それぞれの分野でベストのツールを企業側で統合的に運用できるツールの方がはるかに現実的だ。…ツールはますます個別化、細分化され、業種、地域、企業規模など特定のニッチの要求にぴったり応えるプロダクトが生まれている」

企業がますます多様なアナリティクスやマーケティングのツールを採用する状況に対して、anReinhardtは「Segmentは企業のマーケティング活動のハブとなり、顧客データ処理のプラットフォームとなること目指す」としている。

SegmentのプロダクトにはIntuit、Atlassian、Gapなどの有名企業を含め、すでに1万5000社以上のカスタマーがある。Reinhardtは「Segmentのユーザーは当初はスタートアップが多かったが、このテクノロジーを大企業に売り込むことにも大きなビジネスチャンスがあると気づいた」と語った。

ReinhardtはSegmentをサードパーティーが自社のデータを自由に利用できるマーケティング・プラットフォームに成長させたいと考えている。Segmentにはすでに200種類のツールが用意されており、そのうちの30%は社外のパートナー企業によって開発されたものだという。

今回のラウンドでSegmentの資金調達総額は1億900万ドルとなった。このラウンドには既存の投資家、Accel、Thrive Capital、SV Angel、NEAが引き続き参加した。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

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TechCrunch Japan

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