ミクシィがCtoCフリマアプリ「mixiマイ取引」で激戦区に本格参入

ミクシィは18日、SNS「mixi」ユーザー間で商品を売買できるサービス「mixiマイ取引」のiPhoneアプリを公開した。同社は7月、PCやスマホ向けmixi公式アプリなどで同サービスを開始していたが、このたび専用のアプリをリリースしてフリマアプリ市場に本格参入する。

アプリは、商品の写真や価格、説明文を登録するだけで出品できる手軽さが特徴。決済は、購入者から代金をミクシィが預かり、商品発送の完了後に売り手に支払う「mixiあんしん支払い」を利用する。出品は無料(商品代金を振り込む際に105円の手数料がかかる)。落札者は、mixiあんしん支払いの手数料として、1000円未満は一律42円、1000円以上は4.2%を支払う。

CtoC(個人間)取引のフリマアプリといえば、シードアクセラレーター「Open Network Lab(Onlab)から生まれた「Fril」、元ウノウで元Zynga Japanの山田進太郎氏が手がけた「メルカリ」、サイバーエージェントが提供する「毎日フリマ」、最近ではヤフーが子会社のコミュニティファクトリーと共同で女子向けアプリ「ClooShe(クロシェ)」を11月7日にリリースするなど参入が相次いでいる。

こうした中、mixiマイ取引は、母体となるSNSの「つながり」に差別化ポイントを置いている。例えば、出品者は購入希望者の中から相手のmixiプロフィールを見て、商品を譲る人を検討できる安心感があるのだとか。また、好きなアーティストのコンサートチケットを同じmixiコミュニティに入っている人から譲ってもらうといったmixiならではの使い方もあるのだという。

mixiは2004年のサービス開始当初より、コミュニティを利用したユーザー同士の売買が多く行われていた。こうしたニーズを受けて7月にmixiマイ取引を開始したところ、これまで毎月12万人以上のユーザーが利用しているという。売買される商品の平均単価や流通総額については明らかにされなかった。


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TechCrunch Japan

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