メイジー・ウィリアムズのDaisyはクリエーター向けSNS――ゲーム・オブ・スローンの人気女優インタビュー

メイジー・ウィリアムズは テレビシリーズ、ゲーム・オブ・スローンズのレギュラー、アリア・スターク役で非常によく知られていてるイギリス出身の若い女優だ。ウィリアムズは今年初め、Daisieというソーシャル・ネットワークを開発中であり、8月1日にスタートさせる予定だと発表した。ウィリアムズと共同ファウンダーのDom SantryはTechCrunchのニューヨーク・オフィスに立ち寄り、このSNSについてのビデオインタビューを受けた。

Daisieは映像作家、ミュージシャン、ビジュアル・アーティスト、ライターなどクリエーティブな人々が作品を公開し、共同作業ができるようにすることを目的としている。Daisieはすでに最初の100人のクリエーターを選定して実験をスタートさせている。

ウィリアムズとSantryはまずアプリそのものの仕組を簡単に説明した。一見したところではDaisieは他のSNSと大きな違いはないように見える。しかし最初の大きな違いはフォロワー数をカウントしないことだ。ウィリアムズ(自身フォロワーの数にはことかかない)の説明によると、「フォロワーのカウントが公表されると競争が起きてしまう。誰がいちばんたくさんフォロワーを獲得したかという一種の人気コンテストになりやすい」ためにこの機能を省いたのだという。

また多くの場合、フォローは一方通行の関係だが、 Daisieでは「連鎖(chain)」を作ることを目的としている。連鎖というのはつまり、フォロワーが一方的に相手のプロフィールを眺めるのではなく、アップされたコンテンツを見てなんらかの協力をするような緊密な関係だ。

連鎖は知り合いや(ことによったら知り合いではないかもしれないが、ともあれ)自分の活動に関係ある分野の人々と緊密な協力関係を作るのが目的だいう。ウィリアムズはDaiseへの投稿として『ハロー! 30秒のミュージックビデオを作ったから見てね。歌っているのは私ですが、作曲家、ミュージシャンの能力より作詞のほうが上だという気がしてます。あなたの歌は大好きです。あなたが作曲して私が歌詞を書けばすばらしい作品ができるのではないでしょうか?』という例を挙げた。

ウィリアムズはDaisieのプロフィールがクリエーターのコミュニティーにおける履歴書や作品のポートフォリオのような役割を果たすようになり、また理想的には、自分自身で条件を決められるような新たな仕事のチャンスが生まれるようになることを期待している。

「私たちはクリエーターに本来のパワーも取り戻す手助けをしたい。市場から他人のアイディアを受け取って処理するだけの注文仕事ではなく、自らの創造力が活かせるようなプラットフォームが作れればいいと考えている」とウィリアムズは語った。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

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TechCrunch Japan

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