振り袖販売・レンタルを手がける業者「はれのひ」(横浜市中区)と、成人式当日に連絡が取れなくなった問題。ネット上では、フリマアプリの「メルカリ」に大量の振り袖などを出品していたユーザーとの関連を疑う声が上がっている。
メルカリの広報担当者はハフポストの取材に対し、現時点で「はれのひ」との関連は確認できていないと回答した。ただ、利用規約違反の可能性があるため、出品は非表示にしたという。
振り袖などが大量に出品されていた
「はれのひ」をめぐっては、成人の日の1月8日早朝、予約金を受け取りながら突然行方不明となり、多くの新成人が購入・レンタルした振り袖を着られなかった。
問題発生後、メルカリに振り袖や帯、草履などの関連商品が大量に出品されていることがTwitter上で指摘された。出品者のページには、振り袖や帯などの品物が数十品出されていた。
この出品について、メルカリ広報担当者は次のようにコメントした。
「一部報道において、メルカリ上で『振袖』を複数出品しているアカウントが『はれのひ』の関係者ではないかという憶測がなされておりますが、現時点でそのような事実は確認されておりません。
なお、インターネット上でその関連性が指摘されている該当アカウントにつきましては、『はれのひ』との関係性の有無にかかわらず、法人利用の禁止という利用規約違反の疑いがあるため出品中の商品を一時的に非公開とし、商品の入手先や本人確認を行っております」
「はれのひ」の被害相談、450件以上
「はれのひ株式会社」(横浜市中区)は、成人式用の振り袖販売、レンタル、写真撮影、着付けなどを手がけており、着物の幅広い品揃えや女性スタッフによるサービスを売りにしていた。
2008年に創業し2012年7月末に初の直営店を横浜にオープンさせた。公式サイトには横浜みなとみらい店、八王子店、つくば店、福岡天神店と全国4店舗が案内されている。また、民間信用調査会社の「東京商工リサーチ」によると、他に、横須賀市と柏市にも店舗があるという。
成人式の1月8日早朝、ネット上で予約金などをすでに払っていたにも関わらず、突然店舗と連絡が取れなくなったという報告が多数寄せられた。朝日新聞デジタルによると、9日夕方までに寄せられた被害相談の件数は450件を超える。
同社で振り袖を購入、着付け予定だった大学生の女性(20)はハフポスト日本版の取材に対して、「一生に一度しかない晴れ舞台を、こんな形にされて、悲しい気持ちもたくさんあるし、2度とこんなことが起こってほしくない」と話した。
HuffPost Japanからの転載。