今では誰もが知ってるように、モバイル、とりわけAndroidは、マルウェアの強大なベクターになりつつある。CAPTCHA広告をやっているSolve Mediaからの最新の報告によると、今では合衆国のモバイルトラフィックの約25%がマルウェアだそうだ。
Solveの広告ネットワークだけでは、2012年から2013年にかけてWeb上の怪しいトラフィックは40%増え、今では全トラフィックの60%あまりを占める。怪しいというだけでボットと断定できないが、Solveはその約72%がボットであることを確認したという。
昨年の終りごろ、セキュアなCDNサービスIncapsulaも、これと同様の数字を挙げていた。
2013Q4では、ボットトラフィックがいちばん多かったのは東南アジアと中国と東欧からで、とくにその温床と言えるのが、シンガポールと台湾とポーランドトとリトアニアとルーマニアだった。
Solveのデータは、約8400のサイト上の7億回あまりのCAPTCHA検証に基づいている。
Solve MediaのCEO Ari Jacobyによると、年末のボットの急増は、ホリデイシーズンで広告が増えたためだ。“2015年には合衆国企業の広告支出は2000億ドル近くになるから、ブランドもパブリッシャーも共に、今から不正対策を講じておくべきだ”、と彼は今日の声明で言っている。“ボットネットの貪欲なオペレータたちはマーケターが苦労して確保した広告予算を盗んでいるだけでなく、キャンペーンのパフォーマンスに関して嘘の結果を作り出している”。
Solveのシステムを利用しているサイトは、通常のWebサイトに比べて攻撃されやすいという傾向があるだろうから、これらの数字がそのまま全体の傾向を表しているわけではないが、でも、ほかから聞いている数字と大きな隔たりはない。モバイル広告は確かに、ボット天国になりつつあるようだ。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))