モバイルアプリが互恵プロモーションと単純広告収入のバランスを決められるサービスAppfuel

Appfuelは、モバイルアプリのデベロッパが、ユーザを増やすことと、収益化とのバランスを図れることをねらっている。

アプリ間のクロスプロモーションはモバイルアプリのエコシステムの重要な要素だが、AppfuelのCEO Andrew Boosは、それをもっとシンプルにしたい、と言う。デベロッパは、自分のアプリに“おすすめアプリ”のリストを内蔵させる。ただしそれらの各アプリについて、リコメンデーションを互恵的にするか、それともそのアプリのおすすめをやって一種の広告料をいただくかを指定できる。Appfuelでは、一斉にどちらかではなく、アプリ個々にその指定を変えられる。互恵と一方的おすすめの割合をスライダーで指定すると、あとの設定はAppfuelが最適にやってくれる。

“デベロッパがやることは、割合を決めることだけだ”、とBoosは言う。“お金か成長かの決断を、うちでは簡単にできるのだ”。

Appfuelには、リアルタイムの分析機能と、デベロッパが自分のすべてのアプリをワンストップでモニタできるダッシュボードがある。また”focus”という機能を使うとデベロッパのすべてのアプリの中で、新しい製品をおすすめできる。

すでにAppfuelを、ゲームアクセラレータのYetiZenや、モバイルゲームのMakeGamesWith.Usが利用している。今日(米国時間6/24)からは、同社のFounders’ Packageにサインアップすると、Appfuelのユーザになったデベロッパは向こう12か月間、同社にマージンを取られずに利用できる。Boosによると、最初は20から30ぐらいのアプリが対象になると思うが、今後はもっと増えるだろう、という。

同社はすでに、アドバイザーたち(WhatRunsWhere.comのMax TeitelbaumやMediaTrustとInternet Media LabsのJivan Manhasなど)やアクセラレータたち(Chinaccelerator、Boost.vcなど)から“6桁の”(数十万ドル)資金を獲得している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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