モバイルアプリ自動テストサービスのHeadSpinがサービスを開始

モバイルアプリケーションのテストサービスを行なうHeadSpinが、本日(米国時間11月27日)登場した。モバイルアプリケーション開発における品質保証に対する、ワンストップソリューションを提供する。

同社の共同創業者で最高経営責任者のManish Lachwaniは、他の誰よりもモバイルアプリの世界をよく知っている人物だ。Lachwaniは、かつてAppurify(Googleが買収)の共同創業者兼CTOを務め、ゲーム開発会社ZyngaのCTOを務め、Amazon Kindleのプリンシパルアーキテクトも務め、最初のKindle OSを開発した経験を持つ。

Appurifyでは、Lachwaniは、実際のデバイスを使う自動テストを、ホスト側のソフトウェアを利用して行っていた。その後会社がGoogleに買収されることで、Googleの社内テスト体制が整い、開発者たちはより速くより問題の少ない形で作業を進めることができるようになったと同社はコメントしている。

「これまで、自動化された実世界テストを、リリース前に開発者たちに可能にしたものはありませんでした。全ての注意はリリース後のモニタリングとテストに注がれていたのです。さらに、これまでのテストおよびパフォーマンス管理ソリューションは、開発者たちに、世界中の複雑なユーザーエクスペリエンスを提供することはありませんでした」とLachwaniは語る。「その結果、開発者たちはパフォーマンスやユーザーエクスペリエンスの課題を先取りできていなかったのです」。

HeadSpinは既に、Tinder、DocuSign、Akamai、Telstra、そしてDellといった企業で使用されている。同社のソフトウェアは、アプリケーションのリリース前後に、アプリケーション開発に対するモニタリングを提供すると同社は述べている。

同社は実際のネットワーク内でデバイス上のコードをモニターしている。 SDKを使用しないため、アプリケーションのコードベースを拡張することはない。

「他のソリューションとは異なり、HeadSpinのデータ駆動プラットフォームは、学習を通じて『隠された洞察』を積極的に明らかにすることができます。これによって、リリース前にアプリの問題を修正することができ、テストや測定に信頼性と再現性を持たせることができます」と、TinderのCTO、Maria Zhangは述べている。

[原文へ]
(翻訳:Sako)

FEATURED IMAGE: AUDIOUNDWERBUNG/GETTY IMAGES

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。