モバイル向けWebサイトを数分で作れるStrikinglyが東南アジア市場開拓へ

モバイルWebサイトビルダーStrikinglyは、同社がY Combinatorの2013年冬のクラスにいたとき本誌も取り上げたが、今では東南アジア市場に力を入れている。同地域は今急速に、スマートフォンの普及が進んでいるからだ。

Strikinglyを利用すると、Web開発の経験のほとんどない人でも、モバイル対応のWebサイトをほんの数分で作れる。本誌が同社を最初に取り上げたのは2月だが、それ以降、ダッシュボードのデザインを変えたり、テンプレートやカスタム化オプションを増やしたり、サブドメインを有効にしてSEOを改良したりしている。また同社のアプリストアにあるプロダクトを使って、ユーザは自分のサイトにFacebookSoundCloudGoogle MapsTwitterなどを統合できる。

Strikinglyはこれまで、合衆国と日本の市場に注力してきたが、協同ファウンダでCEOのDavid Haisha Chenによると、最近ではシンガポールやフィリピン、マレーシアなどでスタートアップの市場が急速に伸びている。同社のシンガポール担当CHO(Chief Happiness Officer)Angela Ognevが、Strikinglyの主力的なマーケティング手段である毎月のライブミートアップをこれらの地域で行っていく。ミートアップは同社の中核的なユーザベースである起業家たちと求職者たちをネットワーキングし、また今後の共有~口コミによりサインアップを増やす。

Chenは曰く、“合衆国にいたときもユーザのミートアップをやったが、それほど力を入れなかった。でもだんだん分かってきたのは、いろんなイベントでユーザの周囲360度にタッチポイントを構築して、コンスタントにユーザを育成することが重要なんだ”。ユーザの多くは自分のビジネスのためにサイトを作ってメンテナンスするが、この、モバイル用バレンタインデーラブレターの例にも見られるように、個人利用もかなりある。

Strikinglyの東南アジアのユーザと、合衆国や日本のユーザとの大きな違いは、彼らはいきなり初めて、モバイル用サイトを作ること。合衆国や日本のように、デスクトップなどほかのプラットホーム向けに作ったサイトをモバイル化するニーズは少ない。

“合衆国ではWordPressのようなツールがよく知られているし、友だちに自分のWebサイトを作ってもらえることも多い。しかし東南アジアでは、まだそこまで行ってない。ユースケースは、どちらも同じだけど”、とCjenは言っている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。