レストラン順番待ちモバイルサービスの「NoWait」、消費者向けアプリを公開

ペンシルベニア州ピッツバーグのレストラン順番待ちサービス、NoWaitは、ちょうど1年前にシリーズAラウンドで200万ドルを調達したが、このたび初の消費者向け商品として、レストラン利用者のためのiOSアプリを公開した。この新しいアプリは、近くのレストランの一覧を待ち時間と距離と共に表示し、その場で待ち行列に加わることができる。

到着前に仮想的な「列に並ぶ」この機能は、OpenTable等によるオンライン予約を提供していないレストランでも利用できる。NoWaitアプリを使うと、利用者はサポートされているレストランの一覧を眺め、混みぐあいを見ながら、自分たちの人数を入力して座席を確保できる。

当初、アプリはピッツバーグ周辺のみをサポートするが、2014年1月には全米で利用できるようになるという。わずか数ヶ月後だ。

NoWaitの市場は競争が激しく、OpenTableNoshListLivebookingsTimeviewDinerConnectionWaitList ManagerTurnStarTable’s ReadyBuzzTable、その他多くのサービスが様々なエンジェルの出資を受けてレストラン顧客管理市場に挑戦している。しかし、NoWaitの提案する価値は、現在レストランで主流の「ホッケー・パック」ブザーを置き換えることだけではない。これは座席管理をモバイルにするだけでなく、たとえ現地にいなくてもビジネスオーナーがレストランの経営状態を見られるようにするサービスだ。

同社はシリーズAラウンドの時点で、顧客としてTexas Roadhouse、Red Robin、TGI Fridayなど大物の名前を挙げていた。Red Robinはすでに参加を取り止めたが、Texas RoadhouseはNoWaitの利用を拡大中であり、TGI Fridayも一部フランチャイズで利用している。さらに、Chili’s、Buffalo Wild Wings(フランチャイズ)、Hal Smithレストラングループ(Red Rock Canyon、Mama Roja、Charleston’s Restaurant、Mahogany Prime Steakhouse、Toby Keith’s I Love this Bar and Grillを含む)などの大型顧客とも契約を交わした。

現在NoWaitには、同社のフロアマップ・アプリを使ってテーブルと待ち行列を管理しているレストラン3500店がある。例えばIron Chef Jose GarcesのVillage WhiskeyやラスベガスにあるHubert KellerのBurger Barがそうだ。全体では12を越える全米レストランチェーンと契約している。

現在までにNoWaitは、延べ1900万人以上のレストラン客に利用されている。昨年8月の400万人から大幅アップだ。また同社は、現在毎月200万人以上に座席を提供しており、年内には300万人に達する見込みだと言っている。比較すると2013年1月にこの数字は70万人だった。ちなみに、レストラン予約の巨人、OpenTable は、現在世界2万8000店のレストランで毎月1200万人以上の座席を扱っている。

待ち行列200組以下のレストランは、無料でアプリを使えるが、それ以上になると、NoWaitのプレミアプライシングプランを購入する必要がある。料金は月額59ドルからで、文字ベースのマーケティング、メッセージのカスタマイズをはじめ、フロアマップ、複数デバイスの同期、日々のアナリティックメール等の機能が加わる。

新しい消費者向けアプリは、先週ベータテストを終え現在はピッツバーグ全域で利用可能、他の地域も近くサポートされる。

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(翻訳:Nob Takahashi)


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TechCrunch Japan

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