[日本語版注:本稿の執筆者はRebecca Friedman]
ユタ大学がビデオゲーム中毒に目的を与えたことに、全米の子供たちが大いに喜んでいる。同大学は主催するEスポーツプログラムの参加者に奨学金を支給しているとBloombergは報じた。5大競技リーグのPower Five(Pac-12、Big 10、Big East、SEC、ACC)に所属する大学では初の試み。
このEスポーツプログラムは、同大学のエンターテイメント・アーツ&エンジニアリング学部が主催するもので、米国トップクラスのビデオゲームデザインのプログラムだ。プログラムの費用は全額この学部が負担しており、ユタ大学のスポーツ部門は資金を提供していない。
同プログラムで最初に行われるゲームは、Riot GamesのLeague of Legendsで、Riotの学生リーグのプレーヤーと戦う。他のゲームへの参加についても近く発表する予定だ。
大学はゲーマーに、当初は一部給付奨学金を支給するが、マーケティングやスポンサー制度による収益が上がるようになったら、最大35人のゲーマーに全額支給奨学金を支給する予定だ。
他の小規模大学でも既にEスポーツプログラムを実施して奨学金を支給しているところがある。カリフォルニア大学アーバイン校、ロバート・モリス大学、コロンビア大学などだ。またBig Tenカンファレンスもこの分野に乗り出しており、League of Legendsと提携して、所属12校のゲーマーを集めてBig Tenシーズンを開催する。
しかしユタ大学の新プログラムは、Power Fiveグループ校としては初めての試みであり、大規模校がこうしたプログラムや奨学金制度を実施するための道を開いた。同大学は他校にも広がることを期待している。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)