ユーグレナは9月20日、同日開催された取締役会においてSMBC日興証券を割当予定先とした第三者割当により新株予約権を発行すると発表した。これにより、新株予約権が行使された場合の資金調達額は約50億円となる。
ユーグレナは2020年9月期までをターゲットに、グループ連結売上高300億円の達成と、国産バイオジェット・ディーゼル燃料の実用化を掲げた中期経営計画を発表している。同社は今回調達した資金を利用して、シナジーや顧客基盤の強化が見込まれるヘルスケア分野などでのM&A、PR戦略による顧客基盤の強化、新規素材開発などの研究開発を推進するとしている。
同社はこれまでに、健康食品の通販事業を手がけるクロレラサプライ、女性向けサプリメント通販事業のフックなどを完全子会社化している。今後も、ユーグレナ本体の販路の拡大やシナジー効果を最大化するためのM&Aを積極的に行っていく方針のようだ。
なお、ユーグレナは新株予約権の発行という手段を選んだ理由について、「既存株主の利益に配慮
し当社株式の過度な希薄化の抑制や株価への影響を軽減するとともに、当社の資金需要や株価の
状況に応じた資金調達の柔軟性を確保すること、および中期経営目標の実現を図ることが可能な資金調達を行うことに重点を置いて、多様な資金調達方法を比較検討してきた」結果であるとコメントしている。