ラスベガス地下の交通網構築を狙うイーロン・マスクのトンネル会社が130億円超を調達

有価証券報告書によると、Elon Musk(イーロン・マスク)氏のトンネル掘削・交通スタートアップThe Boring Companyが1億2000万ドル(約130億円)分の株式売却を通じて初となる社外での資金調達を行った。

株式売却の詳細は、Prime Unicorn Indexが入手した書類をレビューしたBloomberg Newsが最初に報じた。Boring Companyの広報によると売却株式への主要投資家は、8VC、Vy Capital、Craft Ventures、Valor Capital、そしてDFJだった。

マスク氏の長年の友人で、同氏が手がけるSpaceXやTeslaのアドバイザーで支援者でもあるSteve Jurvetson(スティーブ・ジャーベンソン)氏もまた、彼が所有するファンドを通じて投資した。

今回の投資の2カ月前には、The Boring Company(TBC)はラスベガスの地下に「People Mover」を建設して運営するという、4870万ドル(約53億円)の商業契約にこぎ着けた。ラスベガス観光局からの承認を受け、TBCは人々を運搬する地下ループシステムを建設する契約を5月に獲得した。

Campus Wide People Mover(CWPM)との名称がつけられたこのプロジェクトの初期のデザインは、現在拡張中でCES 2021の前に完成が予定されているラスベガス・コンベンション・センターにフォーカスしている。拡張後の新センターは200エーカーの広さとなる。ラスベガス観光局は、新ラスベガス・コンベンション・センターの端から端まで歩くと2マイルになると推定し、これにより交通手段の確保に駆り立てられた。

ラスベガスと契約してから、TBCはマスク氏のペットプロジェクトというステータスからスケールアップするのに雇用を強化している(TBCは何人雇用しているか公にしていないが、諸情報からすると80人超のようだ。ただし、SpaceXとTBCでオーバーラップしているという証拠もある)。

TBCは昨年、1億1300万ドル(123億円)近くを調達している。

イメージクレジット: The Boring Company

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(翻訳:Mizoguchi)

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TechCrunch Japan

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