ラズベリーパイ財団が8GBのメモリー搭載のRaspberry Pi 4を発表

ラズベリーパイ財団は、フラグシップモデルRaspberry Pi 4の新バージョンをリリースした。これまでの2GB、および4GBのメモリーを搭載するモデルに加え、新たに8GBモデルを投入したのだ。価格は75ドル(約8060円)で、これまでで最も高価なRaspberry Piとなる。

これまでどおり、トランプのデッキサイズのシングルボードコンピューターにまとめられている。ARMベースのCPU、数多くのポート類、Wi-Fi、Bluetoothを装備し、コンピューター愛好家の大きなコミュニティも擁している。新モデルの登場で、Raspberry Piをサーバーとして使用する場合も、デスクトップ・コンピューターとして使用する場合も、より多くのRAMを必要とするアプリケーションを実行できるようになった。

Raspberry Pi 4のすべてバリエーションは、RAM容量を除いてまったく同じ仕様となっている。ボード上の位置が異なる部品もあるが、それも含めて相違点はわずかだ。ちなみに、今年の初めにラズベリーパイ財団は、同じ価格を維持したまま、エントリーの1GBモデルのRaspberry Pi 4のメモリー容量を、2GBに増量している。

というわけで、現在のRaspberry Pi 4のラインナップは以下のとおりとなる。

  • Raspberry Pi 4・メモリー容量2GBモデル:35ドル(約3760円)
  • Raspberry Pi 4・メモリー容量4GBモデル:55ドル(約5910円)
  • Raspberry Pi 4・メモリー容量8GBモデル:75ドル(約8060円)

同財団はここしばらくの間、8GBモデルに取り組んでいたことを明らかにしたが、8GBのLPDDR4 RAMパッケージを、Raspberry Pi用に特別に設計する必要があったため、予想よりも時間がかかったのだという。

ソフトウェアについても述べておこう。同財団は、Raspberry Pi上で動作するように設計されたOSであるRaspbianの64ビットバージョンの開発にも着手している。現状のRaspbianは、相変わらず32ビットのカーネルを採用したものだが、8GBのメモリーを活用するには、64ビット版に切り替える必要がある。とりあえず、現状のRaspberry PiにUbuntuやGentooをインストールして使うことは可能だ。

ところでRaspbianは、RaspberryとDebianを合成して作られた名前だが、今後はRaspberry Pi OSと呼ばれることになった。とはいえ名前以外は何の変更もない。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)