ラップ・ジーニアス、あまりジーニアスじゃないSEOスパム戦術を謝罪

Andreessen Horowitzが支援するRap Geniusのあの愛すべきいたずら連中が、またトラブルを巻き起こしている。ただし今回は問題発言をしたわけではない ― 代わりに、スパム的SEO戦術が集中砲火を浴びている。

きのう(米国時間12/23)Rap GeniusのFacebookページが、同社のアフィリエート・プログラムに興味のあるブログを募った後、Y Combinator同窓生のJohn Marbachは、Rap Geniusの共同ファウンダー、Mahbod Moghadamとの会話について書いた。彼は、ジャスティン・ビーバーの歌詞へのリンク集を、「大量のトラフィック」と引き換えにブログに載せるよう頼まれた。

この戦術について、Marbackは婉曲にグロース・ハックと表現しているが、多くの人々に、古くさいGoogleボムSEOを思い出させたことだろう。そして、Googleのウェブスパム長官、Matt Cuttsに、Rap Geniusがしたことを調査中だと言わしめた。

Rap Geniusはその後謝罪表明をして、Googleウェブスパムチームに寛大な処置を願い出ている。同スタートアップによると、アフィリエートは彼らのSEO戦術にとって小さな部分だという ― 実際Rap Geniusは、そのいわゆるアフィリエート・プログラムの結果生まれた不自然なリンクは簡単に排除できると信じている。例えば、これの類だ。

「今後このようなことはやめる。関連するサイトオーナーからも個別に、この種のリンクを削除する旨の報告を受けている。ただし、これは大々的に行われているわけではなく、根絶はさほど難しくないことは言っておきたい。

しかしRap Geniusは、この機会を利用して、歌詞業界のライバルと言われる連中の名前も挙げた ― AZLyrics.com、Metrolyrics.com、Lyricsfreak.com、Lyricsmode.com、Lyrics007.com、およびSonglyrics.comだ。Rap Geniusは、これらのサイトがいかに大量リンクを取引をしたり、GoogleのSEO強化のために他サイトからのリンクに金を払っているかを示した

しかし、Rap GeniusのSEO戦術のごくわずかで重要ではない部分とされることが引き起こした魔女狩りに関して、関連者全員は、何が自社の検索エンシンランキングに効果をもたらしているかを無視しているようだ。

Rap Geniusによると、彼らの主要な目的は「ユーザーのために素晴らしい体験を生み出し、他のどの歌詞サイトよりも自分たちを気に入ってリンクしてもらう」ことだ。どれも真実なのかもしれない。しかし、ここでも指摘されている[情報提供:Valleywag]ように、Rap Geniusのトラフィック全体の大部分を占めるのは、ユーザーによる個々の歌詞検索から来ている可能性が高い。

「Rap Geniusが他のポップアップ広告にまみれた無数のスパム歌詞サイトと一線を画しているのは、こうした利用傾向を活用する方法を見出したことだ。彼らの注釈フォーマットは、歌詞の一部を単独ページにする良い理由を与えているため、その結果検索エンジンでの彼らの存在を最大化している。

もちろん、その注釈もコミュニティーがなければ不可能だ。本誌がRap Geniusに連絡を取ったところ、今後彼らはコミュニティーと注釈に100%力を注ぐと言った。共同ファウンダーのIlan Zechoryがこう書いている。

われわれは間違いを犯した。だから今日からは、最良の結果をもたらしてきたSEO戦略に100%集中する。それはわれわれの実行する最も効果の高い戦略でもある ― Rap Geniusは最高品質の検索結果をもたらしていると信じている。例えば、Rap Geniusの注釈付きジャスティン・ビーバーの「コンフィデント」を見てほしい ― 今日現在67人のファンが注釈に貢献している。

われわれのゴールは、歌詞を検索する誰もが、スパムまみれの体験ではなく、リッチでインタラクティブで知識満載の体験を得られる世界だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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