ランニングシューズメーカーASICSがフィットネスアプリRunkeeperを買収

runkeeperRunkeeperはワークアウトギアカンパニーに買収される最新のフィットネススタートアップとなることになる。このスタートアップの創業者でCEOのJason Jacobsは今日(米国時間2月12日)、ASICSと買収に関する最終的な契約の段階に入ったと発表した。

日本に本社を置くASICSはランニングシューズやランニングウェアのメーカーとして良く知られているが、ランナーのためのトレーニングアプリも持っている。Jacobsは発表の中で、この2社はデジタルトラッキング機能を備えた製品の開発を行う予定だと言った(また、Runkeeperのシューズトラッカー機能によると、アプリのユーザーの中でASICSのシューズが最も人気だとも付け加えた)。

「これら2つの(デジタルフィットネスプラットフォームと世界クラスの製品)を一緒に合わせることで、カスタマーと深い信頼関係を持ち、カスタマーそれぞれにパーソナライズされた方法で対応できる全く新しいフィットネスブランドを構築することが出来る。」と彼は言った。「この展望を一緒に実現出来るASICSとパートナーになることは、非常に理にかなっている。私達は共に、フィットネス体験の中核を担うランニングに深い根を張りフォーカスしている。」

Runkeeperのアプリは独立したプロダクトとして存在し続ける予定で、Jacobsは「エンドユーザーの立場から見たらあまり変わらない」と約束した。

2008年にリリースされたRunkeeperの買収は、ワークアウトギアの大企業がフィットネステクノロジースタートアップに飛びつく他の似た案件に続く形となっている。を追いかけている。8月にはAdidasがオーストラリアのフィットネスアプリメーカーRuntasticを買収した。2015年の初頭にはワークアウトアパレル企業のUnder Armourがフィットネスと健康のトラッカーEndomondoとMyFitnessPalを買収した。

これらの買収は、ASICS、AdidasそしてUnder Armourに、自社のアプリやNike Fuelbandのようなフィットネストラッカー製品シリーズが成功しているNikeと競う方法を与え、そして今後成長するウェアラブル市場への進出にも役立つだろう。

[原文へ]

(翻訳:Kana Shiina)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。