“リアルなモノのDropbox”目指す——サマリーと寺田倉庫が組んだトランクルームサービス「Sumally Pocket」

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ファッションアイテムなどの「モノ」を軸にしたSNS「Sumally」を提供するサマリー。

Sumallyは”モノの百科事典”をうたうSNSだ。ユーザーは世の中にあるさまざまなアイテムから、欲しいものに「want」、持っているアイテムに「have」のタグを付けてリストを作ることができる。気になったアイテムはSumally上で購入したり、個人間で売買をしたりできる。

現在のユーザーは約60万人。登録されているアイテムは200万点に上る。将来的にはユーザーのwantやhaveを集めることで、「アイテムグラフ」と呼ぶようなユーザーとアイテムとの関連データベースを作り、さまざまな商品の購入にレコメンドを付けられるような世界観を目指しているという。

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そんなSumallyが今回リリースしたのは、アニメ「ドラえもん」に登場する、何でも収納し、取り出せるひみつ道具「四次元ポケット」がライバルだというトランクルームサービス「Sumally Pocket」だ。アプリは当初iOSでのみ提供。App Storeより無料でダウンロードできる。今後はAndroid版のリリースも予定する。

Sumally Pocketの使い方は次の通りだ。まずアプリ上で、書籍や衣類など、預けるアイテムの種類に合わせて段ボールを3種類から選択し、送付を依頼。専用の段ボール箱(このデザインが結構かわいい)にアイテムを詰め、アプリ上で日付を指定して集荷を依頼。配送業者に段ボールを手渡せばユーザー側の作業は完了だ。

倉庫に届いたアイテムは、スタッフが1点1点写真で撮影。撮影が完了し次第、アプリ上で閲覧・管理可能になる。必要になったアイテムは段ボール箱ごと、もしくはアイテム1点単位で取り出し(指定住所への送付)が可能だ。Sumallyとも連携しており、アイテムを公開することも可能。

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料金は月額保管料が1ボックスごとに300円。段ボール箱などのキット代金が1ボックス300円。取り出し送料が1ボックス(一辺38cmの段ボール箱)800円となっている。首都圏近郊であれば翌営業日の取り出しが可能。将来的には地域にもよるが、当日の取り出しにも対応するという。決済には事前に登録したクレジットカードを利用する。

現在は段ボール箱のサイズを固定しているが、将来的にはスノーボードをはじめとしたアウトドアグッズなど、大型の荷物にも対応することを検討する。また預けたアイテムを売買する機能なども提供する考えだ。

サービスは寺田倉庫と協業で提供する。寺田倉庫ではこれまでもトランクルームサービス「ミニクラ」を展開しており、すでに配送、保管のノウハウが豊富なのだそう。これにスマートフォン1つで完結するインターフェースを用意することで、トランクルームを超える新しい体験を提供したいとサマリー代表取締役の山本憲資氏は語る。

「これまでもオンライントランクルームサービスはあったが、モノを保存するだけでなく、(アプリ上で手軽に取り扱えるよう)データとして保存する。いわばリアルなアイテムのDropbox。ライバルはドラえもんの四次元ポケットだと思っている」(山本氏)

山本氏によると、トランクルーム市場は米国で約2兆円ある一方、日本では500億円規模。しかし年間20%で成長しているそう。今後は引っ越し業者や不動産業者との連携も進めつつ、早期に取り扱い10万箱を目指す。

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投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。