リアル店舗向け顧客管理・販売促進プラットフォーム 「toypo」を提供する、福岡発SaaSスタートアップ「トイポ」は7月29日、既存投資家のTLM、田中邦裕氏に加え、FGN ABBALabファンド、F VenturesやEast Venturesからの資金調達を発表した。累計の資金調達額は5700万円となった。調達した資金は、人材採用の拡充に活用し、プロダクト開発チームの強化と営業・マーケティング体制を構築し、本格的な事業展開を行う。
2019年4月設立の「お店の価値を最大化するプラットフォームを作る」をミッションに掲げ、お店と常連客のつながりを作れるtoypoを2020年から福岡を中心に提供してきた。Android版・iOS版toypoアプリ上に店舗のミニアプリを公開し、顧客情報の可視化と効率的な販売促進を行うことで、顧客のLTV向上を実現し店舗の収益を最大化できるという。スマホ1台ですぐに利用開始できること、初期費用が発生せずアプリの利用数に応じた料金体系となっていることから、手軽さと高い費用対効果を実現しているとした。
コロナ禍により店舗のDXが加速する中、飲食店・アミューズメント施設・温浴施設・クリーニング店など幅広い業態で利用されており、有料でのサービス提供以降、解約件数0を達成しているという。
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