Abundant Robotics(アバンダント・ロボティクス)を、TechCrunchでは3年ぐらい前から追っている。そして今、このSRIからスピンアウトした企業が成熟期を迎えた。Abundantの今週の発表によると、ニュージーランドのT&G Globalが、同社のロボットを使ってリンゴの収穫を始める。
Abundantによると、実際には同社のロボットがこの南北両半球にまたがる大農業企業の周年収穫作業に採用される、ということであり、ニュージーランドはたまたまその開始地点だ。
AbundantのCEO Dan Steere氏は発表に伴うプレスリリースで、こう述べている。「リンゴの自動収穫機の開発は、複数の技術的難問を並列的に解いていくことを要する。収穫適期の果実をどうやって見分けるのか。それらをどうやって傷つけずに収穫するのか。果樹園の中をどうやって安全に走行するのか。これらの問題の解決に向けて開発とテストを進めるためには、生産者との密接なパートナーシップにより、現実の状況にアクセスできることが不可欠である。それによって初めて、技術の商業的利用が可能になる」。
これまで小規模なパイロット事業を進めてきたAbundantだが、T&Gとの契約は初めての商用展開だ。これまで、このベイエリアの企業は1200万ドルを調達している。その中には2017年の、GV(Google Ventures)のリードによるシリーズAの1000万ドルも含まれる。やっと商用化に向けてのスタートを切った同社は、今後、世界中の農産物の収穫作業に革命をもたらすかもしれない。
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)