レンタカーの予約・解錠・施錠・返却をスマホだけ実現、ニッポンレンタカーの画期的新サービス

ニッポンレンタカーサービスは7月25日、「セルフレンタカーサービス」を7月17日からスタートさせたことを明らかにした。首都圏33営業所で、レンタカーの貸出や返却の手続きをスマートフォンだけで済ませられる。

具体的には、同社が配布しているスマートフォン用の「ニッポンレンタカーアプリ」の新サービス「セルフレンタカー」機能によって利用可能になる。レンタカー会社の営業所に鍵を取りに行く必要はなく、スマートフォンでクルマを解錠できる。利用終了後も営業所に鍵を返す必要はなく、所定の駐車スペースに車を止めてスマホで施錠するだけでOK。

鍵の開閉には、ヨコオが開発した専用の車載器と制御サービスを利用している。鍵の遠隔開閉制御は、制御サーバーから車載器にアクセスして実現するが、制御サーバーと車載器がLTE回線を利用して相互に認証を行うことで高い安全性を担保する。

ヨコオ独自の車載アン テナ技術を活用することで、電波の届きにくい弱電界地区でも確実な通信を可能しているという。なおこの専用の車載器は、車載ネットワークの標準規格であるCAN(Controller Area Network)を利用していないため、今後のCANの仕様変更を気にすることなく新しい車種へ展開できるのも特徴とのこと。

セルフレンタカーは現在首都圏の33営業所で試験的にサービスが提供されているが、2019年12月末までに全国の拠点にレンタカー1500台に拡大する計画とのこと。ニッポンレンタカーサービスでは2018年12月から働き方改革の一環で24時間営業の廃止を進めているが、これに伴う営業機会損失や利用者からの深夜営業の要望に応える施策としても、セルフレンタカーを有望視しているようだ。

現時点でセルフレンタカーを利用できるのは以下の営業所。現在はトライアル段階のため、セルフレンタカーの出発・返却は、各営業所の営業時間内に限られる。

  • 東京都
    赤塚、赤羽、大泉学園、大井町駅前、大森海岸、学芸大、新宿東靖国通り、田無、千歳船橋、西新井西口駅前、西葛西駅前、日暮里駅前、練馬区役所前、八王子20号、不動前駅前、瑞江
  • 神奈川県
    京急川崎駅前、湘南台駅前、登戸駅前、宮前平駅前
  • 千葉県
    稲毛駅前、柏、行徳駅前、佐倉、新鎌ヶ谷、千葉駅前、幕張テクノガーデン、松戸駅前
  • 埼玉県
    川口本町、草加駅西口、南越谷
  • 茨城県
    鹿島セントラルホテル、水戸駅南口

利用するには、アプリをダウンロード後に会員登録が必要になる。出発営業所として、セルフレンタカー実施営業所を選択すると、セルフレンタカーの予約が可能だ。なお、免許取得後1年未満または満21歳未満は利用できない。

ニッポンレンタカーアプリではそのほか、当日や翌日のレンタカー料金が25〜50%引きになる「特割ナウ」、発着地と時間に制約のあるレンタカーを格安で利用できる「特割ワンウェイ」などのアプリ専用サービスも利用可能だ。

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TechCrunch Japan

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