率直に言って、Raybabyのことを知れば知るほど、子どもがいないことを幸せと感じる。子どもの呼吸をモニタするためのデバイス、そんなものが必要と考えただけで、人生は憂鬱になる。でもそれは、親にとっては当然の心配であり、深圳のハードウェアアクセラレータHAXを卒業したばかりのスタートアップが、その心配に応えるソリューションを作ったと聞けば、取り上げないわけにはいかない。
CEOのRanjana Nairは曰く: “今市場には、非常に多種類のベビーモニターが出回っている。それらは、大量の無意味なデータを無限に吐き出している。生命機能モニターともなると、センサーを赤ちゃんの体に装着しなければならない”。
Raybabyのシステムは赤ちゃんの体や肌に触らず、レーダーが寝ている赤ちゃんの胸の、小さな動きを捉える。それにより、呼吸の状態が分かる。製品は、いわゆるよくあるベビーモニターに似ているが、壁とか本棚など、赤ちゃんから最大8フィート離れた場所に置ける。
それだけの距離からこの装置は、最小0.5ミリの胸の動きを捉え、寝ている子どもの毎分の呼吸回数を98%の精度で捉える。そして問題を検出したら、アプリに警告が送られる。寝ている/いないのチェックもできるから、赤ちゃんの睡眠時間が分かり、起きたり寝返りをうったら警報を送る。
そして、今は写真とビデオ全盛の2017年であるので、このデバイスも赤ちゃんの写真やビデオをアルバムとして記録する。ユーザーのソーシャルネットワークからこの製品の話題が広まれば、今後のクラウドファンディングも有利に運ぶだろう。
このシステムは、Johnson & JohnsonとHAXのパートナーシップによる健康キャンペーンの一環としてKickstarterにも登場し、とっくに目標額を突破した。でもまだやってるから、初期の支援者は129ドルで入手できる。ただし発売予定は9月だ。