ロックダウンを追い風に急成長中のリトアニア発ゲーミングマーケットプレイスEnebaが8億円調達

ゲームや他のプロダクトを販売するゲーマーのためのマーケットプレイスEneba(エネバ)がPractica CapitalとInReach Venturesから800万ドル(約8億3000万円)を調達した。この資金調達はシードラウンドとシリーズAラウンドの「合体」だと形容されている。リトアニア発のEnebaの資金調達にはまたFJ Labsや、VintedのCOO、Mantas Mikuckas(マンタス・ミカッカス)氏のようなエンジェル投資家も参加した。この資金調達は、またもテックエコシステムにおけるバルト地方の存在感を際立たせている。これより前に、リトアニアは同国初のユニコーンであるVinted(ヴィンテッド)を輩出し、エストニアは同国のユニコーンリストにPipedrive(パイプドライブ、未訳記事)を加えた。

パンデミックでデジタルエンターテインメントへの移行が加速する中で、Enebaは米国でトラフィックを増やしてきた。学生時代の友人同士だった2人のリトアニア人であるVytis Uogintas(ヴィティス・ウーギンタス)氏とŽygimantas Mikšta(シギスムンド・ミクスタ)氏が2018年に立ち上げたEnebaは、「購入するのにワンクリック」のゲーマーエクスペリエンスと指紋テクノロジーといったセキュリティ機能でユーザー2600万人を獲得した。Enebaはまた、その地域でトレンドとなっているゲーミングプロダクトを表示するためにローカライズされたゲーミングエクスペリエンスを最適化している。Enebaのプラットフォームはリスクのある取引を減らし、返金プロセスを簡単にし、詐欺の脅威に対処するようデザインされている。

共同創業者でCMOのミクスタ氏は「先行きが不透明な時代にあってEnebaは多くの新規ユーザーを獲得しました。ユーザー数が10倍以上になったことは喜ばしい一方で、需要に応えるのに困難な点もありました。ユーザーの増加に適切に対応するために、チームを急いで130人に拡大しなければなりませんでした」と話した。

ゲームに関連するバーチャル商品やサービスがかなり詐欺や窃盗の影響を受けやすいことから、オンラインゲーミング分野でセキュリティは喫緊の課題となっている。Amazon(アマゾン)やeBay(イーベイ)、そしてGamestop(ゲームストップ)やGame.co.ukのような小売とEnebaは競合するが、同社はゲーム世界で売買する人のためにリスクのある問題を解決しつつ、ゲーマー向けにより良い、あつらえのオンライン購入エクスペリエンス提供してきたと考えている。

Practica CapitalのパートナーであるDonatas Keras(ドナタス・ケラス)氏は「ヴィティスとシギスムンドを支援することを楽しみにしています。事業を急拡大するにあたってそうしたかなりのスピードで実行できるEnebaの能力、そしてユニークな価値プロボジッションで信じられないようなプロダクトを展開する能力に感銘を受けてきたました」と述べた。

InReach Venturesの共同創業者であるRoberto Bonanzinga(ロベルト・ボナンジンガ)氏は「欧州ではゲーム分野で成功を収める企業を輩出する伝統を持っています。Enebaが無名で目立っていなかったときにAIプラットフォームのおかげで同社を発見できたことにかなり興奮しています。創業者2人が短期間の間に構築できたものに非常に感銘を受けました」と述べた。

カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:Eneba資金調達

画像クレジット:Eneba

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(翻訳:Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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