クラウドファンディングサイトの「Makuake」は2月26日、ホログラムディスプレイ「Looking Glass」の支援者募集を開始した。8.7インチモデルのスタンダードタイプは支援額が6万4000円から、15.6インチのラージタイプは30万5000円からとなる。募集期間は60日のAll or Nothing(達成後支援型)。つまり、目標額を達成しなかった場合は支援金は返金され、製品は受け取れない。なお、募集期間中の送料は無料となる(通常は8800〜1万3800円)。
このホログラムディスプレイは、2018年にクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で9300万円の資金を集めたハードウェア。日本からの申し込みがかなりの数を占めたことから、このたび日本語マニュアルがついたモデルがMakuakeに登場することになった。
Looking Glassは、3Dシーンを45の異なる角度で映し出しており、複数人が同時に異なる方向から見ても立体的に見えるのが特徴だ。もちろん、特許は出願中だ。
具体的には、3D統合開発環境のUnityなどで作成したキャラクターを立体的に映し出せる。具体的には、Unityに「HoloPlay Unity SDK」を組み込んで3Dモデルを作成することでホログラム投影が可能になる。OBJ、FBX、STL、gLTFなどの3Dフォーマットのデータは「3D Model and Animation Importer App」でLooking Glass用データに変換可能だ。3Dモデルだけでなく、Looking Glass用に撮影した実写映像を取り込んでホログラム投影することもできる。
キャラクターを出力するにはPCが別途必要で、Looking GlassとはHDMI、USB Cで接続する。スタンダードタイプはバスパワー駆動、ラージタイプは別途ACアダプターが必要になる。対応するOSは、Windows(64ビット)で、推奨GPUはNVIDIA GTX 1060以上。GPUパワーをかなり使うため、WindowsのゲーミングPCを利用するのが望ましいとのこと。開発者によると「Macでも頑張れば使えるが、GPU性能が低いため表現の幅は狭まる」そうだ。
さらに、赤外線で動きを感知する「Leap Motionコントローラー」を併用することで、ポログラム投影された3Dモデルの視線を誘導したり、バーチャルな手で3Dモデルを掴んだりすることが可能になる。