不動産データのHouseCanaryがGoogle元CEOのエリック・シュミットなどから3300万ドルを調達

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HouseCanaryによれば、米国の住宅市場は30兆ドルもの規模をもつが、個々の住宅がもつ価値を表したデータはいまだ不正確なものだという。不動産スタートアップのHouseCanaryは自分たちであればより良いデータ分析ができると信じており、今回の資金調達ラウンドにも参加したEric SchmidtとKobe Bryantなどの投資家から信頼を獲得している。

「(住宅市場に関するデータの洗練さ)は、株式市場のそれと比べて25年ほど遅れています」とHouseCanary CEOとJeremy Sicklickは話す。HouseCanaryが目指すのは「米国市場で最も正確に住宅のバリュエーションをする」ことだ。

HouseCanaryは機械学習と包括的なアルゴリズムを駆使し、1億軒もの住宅価値の評価と予測をするデータビジネスを構築した。彼らのメトリックスには地域にある学校の数、就労のしやすさ、犯罪率などが含まれている。

HouseCanaryのターゲットは不動産投資家やクライアントのために住宅の価値を評価する人々だ。

Eric Schmidtのファミリーオフィスで不動産投資を担当するLauren Pressmanは、「不動産に関するデータが発行されるのは年に4回か1回の場合がほとんどです。そのため、不動産投資家は古くなったデータや不正確なデータを基に意思決定するしかありませんでした」と語る。「HouseCanaryが住宅価値の評価プロセスからヒューマンエラーやバイアスを除くことで、先の不動産市場の急落で私たちが経験したことを避けられるのではないかと期待しています」。

Europlay Capital Advisors CEOでHouseCanaryへの出資者でもあるMark Dyneは、「(HouseCanaryは)古びた不動産業界をディスラプトできる大きな可能性を秘めた企業です。データは貯めるだけでは十分ではありません ― それをごしごしと擦り、キレイにし、マッチさせ、洗練されたアルゴリズムに通してやる必要があります」。

サンフランシスコを拠点とするHouseCanaryの創業は2014年で、これまでにシードラウンドでBasepoint VenturesやBryant Stibel Investmentsから資金を調達している。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

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TechCrunch Japan

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