不動産仲介のDXを推進する「カナリー」運営のBluAgeは7月30日、約3億円の資金調達を発表した。引受先はAngel Bridge、東大創業者の会応援ファンド、SMBCベンチャーキャピタル、個人投資家。
同社は、電話やFAXがいまだ主流となっている不動産業界において、一気通貫したデジタルトランスフォーメーションによりユーザーに透明性高い情報と効率的なプロセスを提供。また不動産エージェントの生産性向上によって、よりよい部屋探しのユーザー体験を追求するとしている。
賃貸物件を探す消費者向けアプリ「カナリー」(iOS版・Android版)は正式リリースから約1年間の期間で16万件以上のダウンロード、2万件以上の内見依頼があったという。
また2020年7月より同アプリ内において売買版を正式リリース。ヤフーと売買物件情報における事業提携を締結した。ヤフーが運営する不動産ポータルサイト「Yahoo!不動産」が扱う約30万件の物件情報がカナリーにも掲載される。
カナリーは、管理会社と提携することで物件情報をデジタル化しており、物件情報の自動掲載を可能にしている。これにより不動産エージェントは面倒な広告掲載作業から解放され、顧客対応に集中できるようとしている。
さらに店舗を起点としない、内見は現地待ち合わせ現地解散、契約はオンラインで完結という効率的で柔軟な業務の形を実現するとしている。
また、いわゆる「おとり物件」を含む募集終了物件や重複した情報が大きく削減されるため、ユーザーは正確で最新の物件情報をもとに部屋探しを行えるほか、店舗に行かず契約まで完了できる。