不動産業者向けバーチャル内覧用撮影ロボットのGiraffe360が4.7億円調達

Giraffe360はロボットカメラをサブスクリプションサービスと組み合わせて、不動産業者が物件や間取り、バーチャルツアーの高解像度写真を簡単に作成できるようにしている。同社はLAUNCHub VenturesとHoxton Venturesが主導したラウンドで450万ドル(約4億7000万円)を調達した。このラウンドには、HCVC(Hardware Club)と既存の投資家であるChange Venturesも参加した。

新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大を大きな要因として物件の実地見学がバーチャルに移行したため、Giraffe360は2020年に成長のチャンスを得た。

Giraffe360は高スペックなセンサー、LiDARレーザー技術、ロボティクスを活用している。カメラは不動産業者に月額399ポンド(約5万5000円)で提供される。2016年にラトビアの首都、リガでMikus Opelts(ミクス・オペルツ)氏とMadars Opelts(マダルス・オペルツ)氏の兄弟が同社を設立し、ロンドンに本社を置いている。

物件などの写真はこれまでプロのカメラマンに依頼したり不動産業者自身が撮影したりしていたが、Giraffe360はもちろん、こうしたことと競合している。3Dレンダリングやバーチャルツアーにも、たいていはプロの助けが必要だ。

Giraffe360に似た米国企業のMatterportは、これまでに1億1400万ドル(約118億7000万円)を調達した。

Giraffe360の創業者でCEOのMikus Opelts(ミクス・オペルツ)氏は発表の中で「成長している数字が物語っています。サブスクリプションは2019年に800%成長し、2020年にはこれをさらに上回る見込みです。2020年はこれまで以上に、我々の顧客、そして購入やテナント契約を検討している人々が物件を見るデフォルトの方法としてバーチャル見学を利用するようになってきました」と述べている。

LAUNCHub VenturesのパートナーであるTodor Breshkov(トドール・ブレシュコフ)氏は「我々は不動産テックの動向に常に注目しています。不動産業界をモダナイズするGiraffe360のプロダクトは素晴らしいと考えています」と述べている。

Hoxton VenturesのパートナーであるHussein Kanji(フセイン・カンジ)氏は「Giraffe360の顧客は26カ国にわたり、グローバルな可能性があります。その中にはRE/MAX、CBRE、BNP Paribas Real Estateといった業界のトップブランドが含まれています」と述べた。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Giraffe360不動産テック資金調達

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(翻訳:Kaori Koyama)

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TechCrunch Japan

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