不動産管理のRealPageがIoTのStratisを買収して建物管理を強化

全世界に1万2200あまりのクライアントがいるフルサービスのプロパティマネジメントサービス上場企業であるRealPageが米国時間8月31日、Stratis IoTを買収したことを発表した。同社は不動産企業にIoTサービスを提供する企業で、特にアクセスとエネルギーの管理にフォーカスしている。

RealPageのCEOであるSteve Winn(スティーブ・ウィン)氏は次のように述べている。「RealPageは、現在、急速に成長しているレンタルプロパティの自動化市場で最上位のプロバイダーを目指している。それにより事業者が賃貸収入を増やし、持続可能性を改善し、事業の効率を上げて費用を節減し、全米で約1900万に上る管理物件の顧客体験の価値を高めていきたい。スマートビルディング技術はまた、Staratisの既存の国際的プレゼンスにより、事業者たちの国際的な事業展開のベースにもなるだろう」。

Stratisは現在、米国、日本、イギリスおよびラテンアメリカの約38万の家庭に導入されている。StratisとRealPageはともに、複数家族が住む家や学生住宅、別荘、商用の不動産など多様なタイプの不動産をターゲットにしている。

画像クレジット:Stratis

従来から一貫して、不動産市場は新しいテクノロジーを真っ先に採用する業界ではなかった。しかしそれも今は、急速に変わりつつある。その動きを促進しているのがIoTだ。IoTは、アパート管理の自動化を目指している家主たちが歓迎しているだけでなく、業界全体に大きなコスト削減をもたらす可能性がある。RealPageの主張によると、スマートテクノロジーは1物件あたりの収益を55ドル(約5810円)増やすことができる。このような節約効果と売上増強効果があるために、現在ではレガシーなB2Bプラットフォームも関心を持ち始めている。

Stratisが傑出している領域は、多様なサードパーティのソリューションとの統合能力だ。

「建物全体へのアクセスとユーティリティの管理とコントロールは、建物の最適化と居住者体験において欠かせない要素だ。しかもそれらの要素は、近年ますますお互いが複雑に関連し合っている。RealPageとStratisは、2つの業界のトップが一緒になってこのクラスで最良のプラットフォームを作り、単一のアプリケーションで複数家族や学生住宅などなどの居住者体験をコントロールする強力なチームになる」とStratis IoTのCEOであるFelicite Moorman(フェリサイト・ムーアマン)氏は語る。

両社は買収額を公表しないが、RealPageが買収でその技術を向上させようとするのは今回が初めてではない。例えば同社は、1年前に公共施設などの不動産市場にデータサービスとデータ分析を提供するHiperceptを買収した(RealPageリリース)。また12月には、200万件あまりの物件を管理しているSaaSのプロパティマネージメントBuildiumを買収している(RealPageリリース)。2019年に同社は、1億ドル(約106億円)あまりを買収に使うつもりだ(BUSINESS JOURNAL記事)と述べた。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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