今日(米国時間3/4)IDCは、2014年にパソコン市場は6%縮小し、少なくとも2018年まで減少は続くと予測した。
IDCによると、出荷台数は2013年の3.151億台から、2018年には2.917億台へと落ち込む。この数字は伝統的パソコン ― ノート、デスクトップ等 ― のみで、SurfaceやAndroidタブレット、iPad等は含まれない。
要するにIDCの予測は、パソコン販売が3億台の水位を切ると言っている。昨年12月、彼らの考えは今と異なり、今年のパソコン出荷台数は3.8%減少するが、「長期的にはやや増加する」と予測していた。出荷台数3億台という数字は、永遠に続くかに見えた。
何らかの変化によって、IDCの予測ロジックが変わったようだ。一体何が起きたのか? IDCは素っ気ない。新興市場が期待したほど伸びていない。グループ別に見て新興市場は第4四半期に予想通りの実績だったと述べた後、こう言っている。「経済成長の遅れによる影響の懸念、一部大規模プロジェクトのピーク、およびタッチ機能、Windows XPからの移行、タブレットやスマートフォンからの継続的圧力などによる控え目な期待から、将来予測が下げられた」。
さらにIDCは、「かつて新興市場はパソコン市場の主要な駆動力だった」と指摘する。そこでの弱さが予想成長率を下げ、IDCの3億台以上という予測が変更される要因となった。
規模の大きさを忘れてはならない。IDCのパソコン市場展望の変化は控えめだが、以前もさほど楽観的ではなかったため、これらの小さな変化も重要になってくる。IDCがモデルの変更を説明している。「2014年の全体成長予測は2%下げただけで、翌年以降の下げは1%以下である」。そう、それがこのゲームだ。
ここからいかなる良いニュースを導き出すことも難しいが、今の傾向が続く限り、2013年の不調が繰り返されることはなさそうだ。そして、IDCがこのデータを今出してきたことを踏まえれば、現四半期の温度を測る機会はあったと考えられるので、弱気ではあるものの、2013年1Qの13.9%ダウンという著しい落ち込みは避けられそうだ。
なお、今後MicrosoftがSurfaceの売上を伸ばせば、IDCの数字に加える必要がでてくるだろう。今のところ、その台数はメーターの針を動かさない。
3億台。これはパソコンが下回りたくない水位だ。しかし、もしIDCが正しければ・・・。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)