マドリードの新進スマートフォンメーカーGeeksphoneが、今朝(米国時間4/23)、デベロッパ向け製品として、世界初のFirefox OSスマートフォンを発売した。119ドルのKeonと、194ドルの高級機Peakだ。この世界初のFirefox OS機は、発売後数時間で売り切れた。
KeonとPeakは共にプレビュー機で、デベロッパにFirefox OSベースの開発を試行してもらうことが目的だ。そして一般発売は6月に、スペイン、ブラジル、ポルトガル、ベネズエラなど5か国で予定している。ハードウェアの仕様は平凡だが、Firefox OS機そのものは市場で中級機と位置づけられるだろう。なおFirefox OSはAndroidと同じくオープンソースで、そのベースはLinuxである。
119ドルのKeon(アンロック価格)は、プロセッサが1GHzのQualcomm Snapdragonで、3GおよびEDGEのセルラー接続を提供し、画面は3.5インチのHVGA、そして3mpのカメラがある。オンボードのストレージは4GBでRAMは512MB、MicroSDスロットがあるのでそれによる外部ストレージは可能だ。194ドルのPeakは1.2GHzのデュアルコアSnapdragon S4、4.3インチのqHD IPSディスプレイ、リアカメラが8mp、フロントカメラが2mpだ。そのほかの仕様と外見は、両機ともほぼ共通している。
今は売り切れだがTheNextWebの昨日の記事によると、Geeksphoneは日産5000台の生産ペースを維持して注文に対応するという。 Geeksphoneに電話で取材したら、在庫がたまり次第、今週中…できれば金曜日…には売りに出せるそうだ。電話に応じた同社の人は、今のところ需要がものすごく多い、と驚嘆している。
この特殊な性質の機種の発売だけからFirefox OSの将来を占うことはできないが、でも飛ぶように売れている現状はもちろん、凶兆ではない。デベロッパ機とはいえ、デベロッパ以外の人も多数買っていると思われる。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))