3月に本誌TechCrunchは、 World Startup Reportの最初のリリースの一つを紹介した。今回この組織は、世界50か国の150の企業からの情報を集めて、さまざまな市場の起業家たちをガイドするという、意欲的なプロジェクトに着手した。
World Startup ReportのファウンダBowei Gaiは、2011年にLinkedInに買収されたCardMuncherを作った人物で、彼のStartup Genomeの最新のコンテンツが“インターネットの殿堂: 世界50か国のインターネット企業から学ぶこと”だ。
インターネットの殿堂には、50か国それぞれの三大インターネット企業から集めた貴重な情報もある。データのソースは、インターネット、株式市場、企業情報、そして各国のスタートアップで働いている人たちだ。
完読をおすすめしたいが、ここでは一部のおもしろい情報をご紹介しよう:
- 時価総額10億ドル以上のインターネット企業が1社以上ある国は50社中29か国。 Googleの4100億ドルや、Alibaba Groupの2000億ドルは、どなたもご存知だろう。合衆国であまり知られていない企業の中には、ロシアの検索エンジンYandex(158億ドル)、イスラエルのセキュリティソフトメーカーCheckpoint(136億ドル)、韓国の検索ポータルNaver(280億ドル)、南アフリカのメディア企業Naspers(460億ドル)などがある。
- インターネット業界でいちばん業績の良い業種はコミュニケーションで、平均時価総額が200億近い。これに対してメディアは、約50億ドルだ。
- 調査した150社中、公開企業は平均時価総額が250億ドルで、対して非公開企業は40億ドル。しかしこれは、買収時の評価額の10倍である。
- 検索企業の多くは2000年よりも前に創業しており、ゲーム企業は2001年創業が多く、両者はインターネット産業のなかでもっとも“成熟度”の高い業種だ。一方2006年前後にローンチした企業の中ではB2B関連がいちばん多く、World Startup Report saysは、B2Bは“いちばん早くリッチになれる”スタートアップだ、と言っている。
- おもしろいことに、インターネット企業の世界のトップテンの中にヨーロッパの企業は一社もいない。しかし11位から20位までの中にはヨーロッパ企業が8社もいる。報告書は、“ヨーロッパは合衆国や中国の大きなインターネット企業に比べて市場が小さいが、どの国にも時価総額が10億ドルぐらいの企業がいる。規模を拡大したいヨーロッパ企業は、小さなローカル市場での成功をてこにしてグローバルに進出している企業の多いオーストラリアに学ぶべきだ”、と述べている。
- 企業を10億ドル以上に育てるのに要している時間は、平均で7〜10年である。
詳しい情報とインフォグラフィックは、Internet Hall of Fame here(インターネットの殿堂)にある。
画像: FlickrユーザAlexander Kaiser; Creative Commons 2.0のライセンスによる
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))