中国の太陽光発電会社Hanergy、ソーラー電気自動車を公開

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かつて自動車を作れるのは自動車メーカーだけだった。しかしこの21世紀には、誰でも車の1台や4台を作れるようになった。例えば中国の太陽光発電会社も。薄膜ソーラーパネル製造大手のHanergy Holding Groupはソーラー自動車部門を設立し、ソーラーパワー車のプロトタイプ4台を北京で披露した。

誰でも車のアイデアを思いつくこの時代でも、製造まで持っていける者はごくわずかだ。Hanergyは昨年ソーラー自動車製造の計画を発表したが、日程通りにプロトタイプを作ることができず、業界アナリストから能力を疑問視される結果となった。

しかしこの夏Hanergyは、実際に走行可能なプロトタイプ、Hanergy Solar O、L、A、Rの4車種を披露した(頭文字に注意!)。それぞれ異なる利用場面に向けて作られている。いずれの車も軽量で、柔軟な薄膜ソーラーセルで実用上可能な限り覆われている。プレスリリースによると、ソーラーセルは5~6時間の太陽光で8~10 kWhのエネルギーを生成し、走行距離に直すと80 kmに相当するという。この距離はFiat 500eやVW e-Golf等の主要メーカー製EVとほぼ同等だ。

そのためにはかなり高い変換効率が必要だが、Hanergyの持つ太陽電池の変換効率は31.6%で、現在入手できる中で最高の効率だ。Hanergyは今後10年でこの数値を42%まで引き上げたいと考えており、そうなれば太陽光だけで車を走られるのに十分な電力を供給できる。なお、Hanergy車は他のEVと同じくリチウムイオンバッテリーをプラグイン充電することも可能で、太陽光とプラグインを合わせて320 km以上の走行が可能だ。

排ガスゼロのソーラー電気自動車に取り組んでいるのはHanergyだけではない。TeslaとSolarCityについて聞いたことのある読者もいるだろう。しばらく前から自動車関連ニュースを追っている人なら、2009年にデトロイトの自動車ショウで、屋根にソーラーパネルを載せたプロトタイプ車を展示したFisker Karmを覚えているかもしれない(会社は2013年に倒産しKarma Automotiveとして再出発した)。2014年には、Toyota Priusがムーンルーフにソーラーパネルを設置し、乗車前に車内を冷房するリモートエアコンに利用した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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