eBayは20日の取引終了後に第2四半期の業績発表を行い、同社の株式は時間外取引で5%以上の値上がりを見せた。調整後利益は1株当たり43セントと、市場アナリストの予想額42セントを上回った。
また、同社の収益もウォールストリートの21億7000万ドルという予想額に対し、22億3000万ドルと上回ってみせた。
同社の通年予想が上方修正されたことも投資家に好感された。eBayによると、2016年の収益見通しは88億5000万ドルから89億5000万ドルであるという。
「今年は、最良の選択、最高の関連性、そして最強の販売プラットフォームを提供する戦略を実施する初年度ですが、すでに事業が波に乗っている兆候が表れています」と、同社CEOのDevin Wenig氏は声明で述べた。eBayは、1年前にPayPalから分社化している。
eBayはまた、第2四半期中に5億ドル相当の普通株を買い戻した。理事会では、さらに25億ドル分の株式買い戻し認可につき無期限で承認されている。
最近eBayが力を入れていることの1つが、同社で「構造化データイニシアチブ」と呼ばれる計画である。Monness Crespi HardtのアナリストJames Cakmakは、同社が「検索の使い勝手の向上と製品分類の改良についての取り組み」に注力していると指摘している。Cakmak氏は、投資家はこの戦略により最終的に売り上げが改善されるかの見極めようとしているという。
eBayは、オークション事業に陰りが見られることから、固定価格事業にシフトしようとしている。これはつまり、同社がより多くのブランドがeBayのマーケットプレイスサイトで製品を販売するように働きかけており、より直接的にAmazonと競合することを意味する。
もう1つ力を入れている分野が、急成長を遂げているコンサートやスポーツのチケット事業StubHubである。この部門は、前年度比40%増の2億2500万ドルの収益を上げている。 最近のTicketbisの買収により、国際的な事業拡大にも弾みがつきそうだ。
eBayは第1四半期にも 業績予想を上回っており、株価は過去3か月で9%上昇している。
水曜日の終値は26.99ドルで、同社の時価総額は310億ドルとなっている。
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(翻訳:Nakabayashi)