予約台帳アプリ「トレタ」を提供するトレタは7月27日、日本政策金融公庫、アイスタイルキャピタル、WiL、フェムトグロースキャピタル投資事業有限責任組合から総額3億2000万円の資金調達を実施したことを明らかにした。詳細は公表していないが、第三者割当増資に加えて、新株予約権付き融資や資本性ローン等を組み合わせての資金調達となっている。
トレタは、飲食店向け予約台帳アプリを2013年12月に公開。登録店舗数は2015年7月時点で3200以上。この数字は前年同時期の約2.5倍の数字で、サービス利用継続率も98%以上だという。累計予約件数は約260万件、人数にして約1400万人分の予約が登録されており、「拡大を続ける予約台帳アプリ市場の中でも際立った成長を続けている」(トレタ)という。
VESPERも7月に2億円を調達、競合の動きも活発に
最近ではグルメサイトや予約台帳、決済サービスなど飲食店向けのサービスはオンラインで予約台帳を提供するスタートアップでは、同社の他にVESPERの「TableSolution」やエビソルの「ebica」などがいる。2社の直近の動きについても紹介しておく。
VESPERは7月にジャフコを引受先とした2億円の資金調達を発表。TableSolutionは8カ国語に対応した台帳サービス。クライアントにはホテル日航東京などもあるそう。現在の導入店舗数は非公開だが、5月時点では約1400件と聞いている。2015年1月から6月末までの平均導入件数は、前年比で約27倍に増加しているという。エビソルは5月に英語と中国語(繁体・簡体)に対応。6月にヤフーの「Yahoo!予約 飲食店」、7月にUSEN「ヒトサラ」のと連携(トレタは4月にYahoo!予約 飲食店と連携。7月にヒトサラと連携)している。5月時点の導入店舗数は導入見込みを含めて800件となっている。