今年のE3ではVRと新しいタイプのゲームを主に取り上げてきたが、でもほかのものを無視していたわけではない。読者の中で、実際に行った人でも、見逃したものは多いだろう。そこでここでは、僭越ながら、ぼく自身にとって面白かった“予告編”ビデオを集めてみた。
The Legend of Zelda: Breath of the Wild
今年はLinkが目立ちすぎるから、あえて取り上げなかった。NintendoのブースはZelda一色で、ひな壇のVIPエリアもこのゲームのために使われていた。発売は来年だが、ちょっとプレイしてみた感想は、すごい!の一言。本誌でも、必ず誰かが記事を書くだろう。
We Happy Few
ディストピアはゲームにふさわしい環境だ。このゲームもまさにそうだ。オーウェル的でハックスレー的でもあるこのゲームは、独裁政権に苦しめられている人びとと、JoyというSomaのようなドラッグがメインのテーマだ。
Sea of Thieves
誰もが参加できるマルチプレーヤーの海賊ゲーム。あなたは酔っ払って海の戦闘に加わるのだが、波の描き方は完璧だ。
Detroit: Become Human
Heavy RainやBeyond: Two Soulsを作ったデベロッパーの作品だから、ここでもテーマは対立。プレーヤーもその対立に加わる。めでたくエンディングに到達するためには、10回以上プレイしなければならないだろう。
Death Stranded
Sonyの記者発表でHideo Kojimaがライトの中を歩く様子は、シュールだった。でもそれは、この予告編に比べたら大したことない。比べる気にもならないけどね。
Titanfall 2
ぼくは、1をプレイしていない。それでも、続編を見たかった。シングルプレーヤーの戦闘、拡張された互換性、そしておなじみの、巨大ロボットの破壊。
Horizon: Zero Dawn
おかしな名前だけど、ゲームはおもしろい。あなたは、黙示録後の世界で洞窟に住む女性。そして巨大な恐竜ロボットを退治する。最初は、かなりUbisoft的かと思ったけど、今度の予告編ではゲームが前面に出て、しかもゴージャスだ。
Watch Dogs 2
Watch Dogsは、”非常にUbisoft的”と批判された。それでも大成功したが、今や影が薄い。予告編が、良すぎたのだ。しかし今回の続編は、あちこち改良されている。Ubisoftスタイルのチェックリストゲームはスナック菓子のようなものだから、ぼくもプレイするだろう。
Spider-Man
Marvelの人気最大のヒーローの、パワーと敏捷さを再現したゲーム。これまでの、いかにも職人的でまじめな“スパイダーマンのゲーム化”とは違う。ただし、この予告編のとおりの出来ならばね。
The Last Guardian
このゲームは開発に長くかかりすぎた力作だ。でもそれは、どうでもよいこと。すばらしいゲームだし、今や赤ちゃんグリフィンが2頭もいる。どっちか1頭が死んだだけでも、ぼくは大泣きするだろう。
God of War
最初の三部作とおまけゲームは、ちょっとしかプレイしていない。ギリシャ神話もエンドレスな大虐殺も好きだけどね。でも、そんなぼくでさえ、今年のSonyのゲームにはコーフンした。Kratosが登場するときの、オーディエンスのワァーッという声は、すごかったね。
もっともっと取り上げるべきだとは思うけど、11はまあまあの数だろう。しかもこれから、Square-Enixとのアポイントがあるので、それに遅れたらやばいからね。