今年は、電気自動車の販売台数も種類も増える

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どこにでもEV(電気自動車)がいるなと感じている人は、今年はもっと感じるようになるだろう。Navigant Researchは、2016年にEV市場は前年比62%で成長し、今年だけで20万台近いEVが販売されると予測している。

Navigantは、今秋発売予定のChevy Bolt(希望小売価格3万7000ドル)のような、価格4万ドル以下の長距離走行バッテリー電気自動車(BEV)が成長の鍵を握ると指摘している。プレスリリースには他に、Tesla Model X、最新のChevy Volt、プラグインハイブリッド(PHEV)のPrius Prime、および近日発売予定のMitsubishi Outlander PHEV等も、流行を後押しすると書かれている。

過去5年間ほどで、EVは西海岸でちょっとした市場シェアを獲得してきた。Navigantによると、成長は北東部にもやってくるという。メーカーは、マサチューセッツ、ロードアイランド、バーモントという、カリフォルニアに続き2025年までに無公害車を増やすことを推進しているニューイングランドの各州で、目標達成に向けてマーケティングを強化する必要がある。

消費者にとって、EVの走行距離が延び、価格が下がり、車種が増えれば、自分に合ったモデルを見つけやすくなる。エネルギー省によると事態は少し改善されている。2015年には、2シーターから標準サイズSUVまで、9つのクラスからEVを選ぶことがてきた。昨年販売されたプラグイン電気自動車の半数以上、60%がNissan LeafやTesla Model Sのようなミッドサイズまたは大型車だった。

Navigant、エネルギー省ともに、プラグイン電気自動車の始まりは実質的に2011年で一致しており、当時は4種類のモデルがあった(トリビア向けのメモ:エネルギー省はTeslaを2011年発売としていない。同社はRoadsterの受注を停止しており、Model Sの量産車はその時点で生産が始まっていなかった)。今やその数は、全電動のFiat 500eからプラグインハイブリッドのVolvo XC90まで、29種類になった。

販売台数は2011年の2万台から12万台へと増え、これは6倍の大躍進だが未だに米国の全自動車販売の1%に満たない。Navigantの2016年予測が当たれば、EVはこのハードルを越えられるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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