今年も決めるぞ「CTO・オブ・ザ・イヤー2016」―TechCrunch Tokyo CTO Nightを11月に開催

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毎年11月に開催しているスタートアップの祭典「TechCrunch Tokyo」ではイベント内イベントとして、2013年から「TechCrunch Tokyo CTO Night powered by AWS」を開催してきた。駆け出したばかりのスタートアップにも、痛みを感じるほどのスピードで組織が成長するスタートアップにも、それぞれ異なる技術的課題があるだろう。そうした技術的課題や、エンジニアチームの組織上の課題に、経営にコミットした立場から向き合う「CTO」(Chief Technology Officer)という職がある。

このCTOという職種は担っている役割の重要さの割に十分に光があたってこなかった。TechCrunch Japanでは、そう考えている。そこで2014年から「CTO・オブ・ザ・イヤー」という表彰イベントを続けている。自薦・他薦によって選ばれたCTOたち約10人にステージに登壇していただいて、ピッチ・コンテスト形式で日々の仕事の成果をシェアし、たたえ合う場だ。同業者だからこそ分かる苦労話もあるだろうし、同じプロとして惜しみない賞賛を送りたくなるような仕事もあるだろう。

昨年の例でいえば、「CTO・オブ・ザ・イヤー2015」に選ばれたソラコムの安川健太氏は「ソラコムの裏側」として開発チームのワークスタイルを披露して賞賛を浴びた。ソラコム開発チームは1日1回30分の全体進行のシェアをする以外はSlackで連携し、非同期で動くチームとなっているという。クラウド側システムも一枚岩のシステムではなく、いわゆる「疎結合」のサービス群として実装されていて、モジュールの開発や運用が非同期で進む。こうすることで開発速度を上げているという話だった。組織図は製品の内部構造に似るというが、分散型のアーキテクチャーと、非同期分散型の組織運営は不可分の話なのだろう。その後のソラコムの開発、ビジネス展開速度に眼を見張るものがあるのはTechCrunch Japan読者ならご存知の通りだ。

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2015年、CTOオブ・ザ・イヤーに選ばれたソラコムCTOの安川健太氏

これまでのCTO・オブ・ザ・イヤー登壇企業は以下の通り。

【CTO・オブ・ザ・イヤー2014】
株式会社ユーザベース(SPEEDA/NewsPicks) 竹内秀行CTO

【CTO Night登壇企業(2014)】
Beatrobo, Inc.(PlugAir) 竹井英行CTO
freee株式会社(freee) 横路隆CTO
Tokyo Otaku Mode Inc.(Tokyo Otaku Mode) 関根雅史CTO
ヴァズ株式会社(SnapDish) 清田史和CTO
株式会社オモロキ(ボケて) 和田裕介CTO
株式会社Moff(Moff Band) 米坂元宏CTO
株式会社エウレカ(pairs) 石橋準也CTO
株式会社DoBoken(ZenClerk) 磯部有司CTO

【CTO・オブ・ザ・イヤー2015】
株式会社ソラコム (SORACOM Air) 安川健太CTO

【CTO Night登壇企業(2015)】
BASE株式会社 (PAY.JP) 藤川真一CTO
Increments株式会社 (Qiita) 高橋侑久CTO
株式会社トランスリミット (Brain Dots) 松下雅和CTO
株式会社トレタ (トレタ) 増井雄一郎CTO
株式会社VASILY (iQON) 今村雅幸CTO
株式会社フォトシンス (AKERUN) 本間和弘CTO
株式会社エアークローゼット (airCloset) 辻亮佑CTO

さて、3年目の開催となるCTO・オブ・ザ・イヤー2016は、11月17日夜に東京の渋谷・ヒカリエで開催予定だ。イベント本編であるTechCrunch Tokyo 2016は有料だが、CTO Night単体への参加であれば無償。CTOの皆さんには是非仕事帰りに遊びに来てほしいと思っている(参加登録開始は近日!)。ぶっちゃけエンジニアとしてのキャリアやジョブ・セキュリティーを考える上で、まだ数自体多くない同業者たちの取り組みを知り、横につながっておくことは重要なんじゃないかと思う。

自薦・他薦による登壇スタートアップ企業の応募も開始しているので、われこそはというCTOは是非 tips@techcrunch.jp までお知らせしていただければと思う。

【イベント名称】TechCrunch Tokyo CTO Night 2016 powered by AWS
【日時】TechCrunch Tokyo 2016初日の11月17日木曜日の夜19時30分スタート(90〜100分)
【コンテスト】登壇CTOによる1人8分の発表+3分のQAセッションを8社行い、審査を経て「CTO・オブ・ザ・イヤー 2016」を選出する
【審査基準】技術によるビジネスへの貢献度(独自性、先進性、業界へのインフルエンス、組織運営についても評価対象)
【審査】CTOオブ・ザ・イヤー実行委員会による
【審査員】順次発表予定
【企画・協力】アマゾン ウェブ サービス ジャパン
【運営】TechCrunch Japan / AOLオンライン・ジャパン
【チケット】無料(近日登録開始予定)
【事務局連絡先】tips@techcrunch.jp

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。