今度はRobinhood株がおかしくなった

更新:Robinhood株の取引は乱高下のために停止された。同社の株価はRobinhoodアプリ自身で65.60ドルで止まっている。Yahoo Financeはもっと高い77.03ドルをつけていて、今日は驚きの64.59%高だ。事態は流動的だが、Robinhoodは停止中でも、取引が再開されれば再び上昇するかもしれない。たしかにどうかしている。

米国時間8月4日、消費者向け投資フィンテックのRobinhood(ロビンフッド)が時間外取引で急騰した。2021年になって GameStop(ゲームストップ)やAMC(エーエムシー)などの小さな会社の急騰を呼んだ異常現象は、Robinhood自身の株価にも影響を与えているようだ。投機フィーバーの最中、GameStopとAMCの株取引が行われた投資プラットフォームRobinhoodで起きている皮肉な現象をTechCrunchは認識している。

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この日何が起きたかをYahoo Financeで確かめてみよう。


Robinhoodは予定範囲下限の1株当り38ドルで上場し、早期の取引ではIPO価格以下に沈んだことを思い出して欲しい。今や1株当りの価値は54ドルだ。

すごい。

いつもであればTechCrunchは、ここでジョークを飛ばしてこの小さなニュース記事を終わりにするところだが、RobinhoodのIPOは伝統的株式上場とは一味違っていたので、もう少し仕事をする必要がある。上場したとき、Robinhoodは株式の一部分を自社ユーザーの購入のために取り置きしていた。これによって、上場直後のRobinhood株保有者は、伝統的IPOと比べて一般投資家の割合が多くなった。

Robinhoodの初期のやや低調な取引実績に関する1つの仮説は、同社が自社ユーザーに株を買わせたことによって初期の一般投資家による株式需要が満たされ、結果的に上場時の需要・供給の相違が小さくなったというものだ。

状況は変わった。今何が起きているのか?先週、あるアナリストは同社株に1株当り65ドルという価格目標を設定した。他にも考慮に値する予測がいくつかある。しかし、Robinhoodの本日の急騰は、新たな買いまくりによるものと思われる。同社の株はまるでショートスクイズのように取引されている。市場参加者の中には、会社を限定的な空売り対象と見ていることから、この考えに懐疑的な向きにもある

Robinhood のIR情報をみても何もニュースはない。Robinhoodは最近売上報告をしていない。同社が最近提出したPFOF(payment for order flow、ペイメント・フォー・オーダー・フロー)売上に関する会計基準606号書類は、2021年第2四半期速報に同社が載せた予想売上と一致しているようだ。おそらく暗号資産は予想以上だっただろうが、特別目立ったものはない。

どうやらRobinhoodが上昇しているのは、実際上昇しているからというだけのようだ。これは2021年にはよく起きることであり、慣れる必要があるだけだ。

しかし我々の目的にとって最も重要なのは、IPO株の一部を自社ユーザーに売るというRobinhoodの決断は、公開企業となったユニコーンの異常な取引を抑制効果をもたらすことができなかったことだ。普通と違う方法で上場しても、馬鹿げたことは起きる。これでみんなわかっただろう。

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カテゴリー:フィンテック
タグ:Robinhood新規上場

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Alex Wilhelm、翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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