仕入れや在庫を最適化し店頭の食品鮮度を管理するAfreshが評価額100億円達

Afreshは、生鮮食品の需要を追跡して食料品店のオーダーを最適化するソフトウェアを開発している。いまや同社の評価額は、1億ドル(約103億9000万円)に達している。

このすごい評価額で同社は、Food Retail Venturesがリードする最新の投資ラウンドの追加投資として1300万ドル(約13億5000万円)を調達した。このラウンドにはこれまでの投資家であるInnovation EndeavorsとMaersk Growth、そしてBaseline Venturesが参加した。

なお、このラウンドの一環として、スーパーマーケットの持株会社であるAhold USAの元CEO、James McCann(ジェームズ・マッキャン)氏が同社の取締役会に加わった。

Afreshのような企業は、製造企業が採用しているERP(Enterprise Resource Planning、企業資源計画)と同じ種類の技術で食品廃棄物の問題に取り組んでいる。そしてその成果も上がっており、同社によると、Afreshを利用しているストアは、そうでないストアに比べて無駄になる食材を1 / 4減らしている。そのようなストアは、食材の営業利益が40%向上し、売上も2%から4%増加している。

Afreshの創業者でCEOのMatt Schwartz(マット・シュワルツ)氏は、声明で次のように述べている。「2020年には、初期の顧客のパートナーシップと、弊社の技術が認められたことにより、大きく勢いが付いた。今年の早期にパンデミックが始まったときも、弊社のプロダクトが生鮮食品の業界を助けて、彼らがこの予測不可能な時期に適応できたことを誇らしく思う。しかも最近では、新しい顧客からのとても大きな需要がある。業界のベテランやテクノロジー投資家のインサイダーたちが訪れて、Afreshに倍プッシュすべきかと尋ねたられたら、即座にイエスと答えるだろう。今回の新たな資本で弊社は、2021年にはさらに急速に大きく成長できる。食品廃棄物を減らして、新鮮で栄養価の高い食品に世界中の人びとがアクセスできるようにしていきたい」。

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カテゴリー:フードテック
タグ:Afresh資金調達

画像クレジット:Dong Wenjie / Getty Images

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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