任天堂が「スイッチ本体品薄のお詫び」を掲載——7月・8月はスプラトゥーン2セット含め出荷増

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任天堂がサポートページに『「Nintendo Switch本体」品薄のお詫びとお知らせ』を掲載しました。

発売当初から続く品薄状態を詫びるとともに、スプラトゥーン2が発売される7月に向けた出荷量について、さらに年末に向けての増産体制を伝える内容です。

Nintendo Switch の発売は今年2017年3月3日。予約受付開始は1月21日。マイニンテンドーストアにアクセスが殺到してサーバーが落ち、謎の怪獣とエラーメッセージが表示されていたのも今は昔です。

発売直後の需要が落ち着いた一時期こそ少し待てば手に入る状態もありましたが、移植が大半で渋めと思われた本体同時発売ソフトのなかでも『ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド』がとんでもない怪物ゲームだったことが判明したり、マリオカートなどソフトが増えてきたこともあって、最近は店頭でも入荷したそばから消える状態が続いていました。

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量販店でも入荷自体はあるものの瞬殺状態、公式のマイニンテンドーストアでは「準備が整い次第注文再開予定」、ネットで見つかるのは定価より大幅に割高なプレミアム載せ価格ばかり。

目玉タイトル『スプラトゥーン2』の発売は約1か月後の7月21日。発売日は厳しそうだから今のうちに買っておこうかな?買えるかな?程度でネットや量販店を探した人は購入希望者から購入絶望者に、客に求められても売る弾がなく頭を下げる販売店も激おこ(※)です。(※2010年代前半に使われていた、激しい苛立ちを示す表現)

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任天堂は6月22日付けで掲載した「品薄のお詫びとお知らせ」のなかで、こうした客や販売店に不便を詫びるとともに、

・現在も毎週の出荷は継続している
・7月、8月には、スプラトゥーン2セットの継続出荷を含め、今月(6月)よりも出荷量を増やす
・秋以降、年末に向けて、生産体制をさらに強化し増産に努める

ことを伝えています。

スイッチの製造体制については、当初の2018年3月期に1000万台目標(合計約1270万台)から、倍近い1800万台への増産を決定したのではないかとの観測が伝えられていました。しかし単位が単位であり、部材調達も含め、決めればできるというものではありません。

新マリオ発売に備え、任天堂スイッチさらに増産。3月までに1800万台生産との噂(FT報道)

お詫びされてもとりあえずどうすりゃ良いんだといえば、7月8月の出荷増を信じて、入荷や注文可能なタイミングを計るしかありません。現時点でここまで需給バランスが崩れていることを思えば、出荷増よりもスプラトゥーン需要のほうがさらに上回るのは目に見えていますが。

なお、任天堂直販のマイニンテンドーストアでは、スプラトゥーン2セットからスイッチ本体とソフトを抜いた「化粧箱のみ」を販売しています。

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本来は「スプラトゥーン2セット限定の箱が欲しいけれどすでにスイッチを買っていたファン」向けの救済措置ではありますが、こちらはまだ予約受付中。ネットオークションなどでうっかり中身があると思って箱だけを買わないように注意してください。


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「Nintendo Switch本体」品薄のお詫びとお知らせ|サポート情報|Nintendo

Engadget 日本版からの転載。

投稿者:

TechCrunch Japan

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