企業のデータウェアハウス活用を支援するCensusがシリーズAで約17億円調達

Census(センサス)は、企業が顧客データを自社のデータウェアハウスからSalesforceやMarketoなどのさまざまなビジネスツールに同期するのを支援するスタートアップだ。同社は米国時間2月18日、Sequoia CapitalがリードするシリーズAラウンドで1600万ドル(約17億円)を調達したと発表した。このラウンドの他の参加者には、2020年の同社の430万ドル(約4億5000万円)のシードラウンドをリードしたAndreessen Horowitzの他、著名なエンジェルも含まれる。エンジェルにはFigmaのCEOであるDylan Field(ディラン・フィールド)氏、GitHubのCTOであるJason Warner(ジェイソン・ワーナー)氏、NotionのCOOであるAkshay Kothari(アクシェイ・コサリ)氏、RipplingのCEOであるParker Conrad(パーカー・コンラッド)氏などが名を連ねる。

Censusは、データウェアハウスの上に何かを構築するスタートアップの中から生まれた新しい成功例だ。同社の背後にある大きな考え方は、企業がデータウェアハウス内のデータを運用できるようにすることだ。データはこれまで分析とレポートにのみ使用されていた。だが企業は、必要なすべてのデータがデータウェアハウスですでに利用可能な状態にあり、改めて統合しなくても信頼できる唯一の情報源として使用できることに気づいたため、データを運用する企業のエコシステムが形成され始めた。

同社の主張はAmazon Redshift、Google BigQuery、Snowflakeといったデータウェアハウスを中核とする現代のデータスタックは、企業がデータを抽出・変換(Fivetran、dbtなど)・視覚化するために必要なすべてのツールを提供するということだ(Lookerを考えてほしい)。

基本的にCensusのようなツールは、データウェアハウスと、企業がこのデータから価値を引き出すのに役立つビジネスツールとの間に位置する新しいレイヤーとして機能する。これにより、ユーザーは製品データをMarketoなどのマーケティングツールやSalesforceなどのCRMサービスと簡単に同期できる。

画像クレジット:Census

「私たちが3年前に最初に問うたのは、『必要なものはすべてウェアハウスにすでにあるのに、なぜすべてのアプリが接続されている不格好にもつれたワイヤーにしがみついているのか。データチームを活用して運用を推進できるとしたらどうか』ということです。データウェアハウスが企業の他の部分にも接続されている場合、可能性は無限大です」とCensusは2月18日の発表で説明した。「私たちが立ち上げたときの狙いは、Figma、Canva、Notionなどの製品主導の企業がより良いマーケティング、販売、顧客の成功を推進できるようにすることでした。その過程で、Zendeskでのサポートチケットの自動優先順位付け、Netsuiteでの請求書の自動化、さらにはHRシステムとの統合など、顧客はCensusをますます多くの場面で使用しています」

Censusはすでに数十の異なるサービスやデータツールと統合されており、顧客にはClearbit、Figma、Fivetran、LogDNA、Loom、Notionなどを抱える。

Censusは今後新しい資金を使用して、より詳細なデータ検証や視覚的なクエリエクスペリエンスなどの新機能をリリースする予定だ。さらに、コードベースのオーケストレーションを開始して、Censusワークフローをバージョン管理可能にし、エンタープライズオーケストレーションシステムへの統合を容易にすることも計画している。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Censusデータウェアハウス資金調達

画像クレジット:Roman Didkivskyi / Getty Images

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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Nariko Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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