企業の短期的で小さなニーズのために若い無名のデザイナーやプログラマを紹介するConcept CupboardとCoding Cupboard

【抄訳】

有能な新進プログラマと、特定のプロジェクトのためにデベロッパを求めている企業を結びつけるマーケットプレースが、今日イギリスでベータで立ち上がった。

Coding Cupboardと呼ばれるそのサイトは、昨年ローンチしたConcept Cupboardの姉妹サイトだ。こちらは若手新人デザイナーを企業のデザインニーズに結びつける。

まだ自己資金だけで運営されている両サイトのコンセプトは、若いプロフェッショナルたちのプールを作ってそこを彼らのキャリアの出発点とし、彼らフリーランスの仕事人を、小規模な手早く仕上げたいプロジェクトを抱えている企業にめあわせることだ。もちろんその‘仲’がまとまるまでには、彼らと企業側との対話がある。

この方式がConcept Cupboardでうまくいったので、今回は同社のCupboardブランドをデベロッパ/プログラマのために広げたのだ。

そういう、目先のちょっとした仕事のためにプログラムを書いてほしいという企業側のニーズがこのところ増えているし、一方ではコンピュータ科学を専攻する学生数もイギリスでは年々増えている。昨年の新入生21500名は、前年比で12%の増だ(HESAのデータによる)。増えている需要と、増えている供給があれば、両者をつなぐパイプも当然必要になる。

Coding Cupboardは、協同ファウンダのAdam Ballもコンピュータ科学を専攻した新卒の元学生だが、このところ深刻な若者の失業問題も、適材が適所に結びつけられないという状況がその原因の一部だ。企業自身としても、Coding Cupboardのようなポータルがなければ、いきなり無名の若い才能を自分のプロジェクトに起用することは難しい。

ローンチ時の契約企業は50社あまりいる。それは、Concept Cupboardの顧客企業1200社あまりのうち1000社にCoding Cupboardを紹介/売り込んだ結果だ。Concept Cupboardの登録デザイナーは4700名あまり、これまで稼いだ額は10万ポンド以上に達する。企業がちょっとしたクリエイティブな仕事を仕上げたいとき、デザインとプログラムの両方を提供できるCupboardの立場は、企業から見て魅力的だ。

しかし同社は今年後半、企業の仕事のニーズだけだなく、人材のニーズにも応ずることによってビジネスモデルの幅を広げていきたい、としている。またもちろん今でも、仕事を待っているだけでなく、Webサイトやモバイルアプリ、ソーシャルメディアを利用するプロジェクトなどの提案~売り込みも積極的に行っている。

〔余計な訳注: 登録人材のスキルアップのための‘教育’という側面も、必要だと感じるね。WordPressプログラマなんて、いいんじゃないかなぁ。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

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