会員制コミュニティアプリ「Fanicon」運営のTHECOOが7.1億円調達、ロゴやサイトをリニューアル

会員制コミュニティアプリ「Fanicon」やインフルエンサーマーケティングなどを手掛けるTHECOOは7月20日、総額7.1億円の資金調達を発表した。第三者割当増資による調達で、引受先はソニー・ミュージックエンタテインメント、YJキャピタル、ドラキア・オラシイタ、ダ・ヴィンチ・プロジェクトの5社。

Faniconは、有料会員限定のファンコミュニティサービス。無料のユーザーがいないこともあり誹謗中傷などのアンチ行為が少なく、建設的な意見が多いことから、コミュニティの熱量を高められるというメリットがある。コミュニティによってサービス内容は異なるが、アーティスト本人との1対1のチャットのほか、グループチャット、グッズ販売、スクラッチカード配布、ライブ配信などのさまざまな機能を利用できる。

同社は資金調達に併せて、Faniconのリニューアルを実施。Faniconのサービスを「With fan, More fun.」と定義し、新しいロゴを採用したほか、FaniconのUIを刷新。従来のポップなUIは、YouTuberなどのオンラインアーティストを想定してデザインされていたが、最近ではアーティストやスポーツ団体などのコミュニティも増え、ポップなUIが本人や団体、ファン層などとマッチしないこともあり、より汎用的なデザインに変更したそうだ。現在、1700組超のコミュニティがFanicon上で運営されており、最近ではAAAの宇野実彩子、全日本プロレスなどの有料コミュニティも開設された。

同社はそのほか、新型コロナウイルスで深刻な打撃を受けているライブエンタテインメント業界の新たな収入源創出を支援する目的で、2020年3月よりチケット制のライブ配信サービス「Fanistream」(ファニストリーム)も提供。Faniconでのコミュニティがなくても、都度課金でライブ配信を可能する仕組みを構築した。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。