会計・人事労務クラウドのfreeeは8月27日、3ステップで会社設立に必要な書類を一括作成する「会社設立freee」のiOS対応スマホアプリの提供開始を発表した。同アプリでは、必要項目に沿って入力するだけで、会社設立に必要なすべての書類を自動で作成。利用料金は無料(電子公告や電子定款サポートを利用する場合は費用が発生)。
日本で会社を設立する場合、11種類の書類の手配や作成から関係者の捺印、役所への提出手続きなど、手続きが多く煩雑となっている。また各種書類には同じ情報を何度も記載しなければならず、非常に非効率だ。
同社は、2015年6月に会社設立freeeをリリースし、3ステップで会社設立に必要な書類が作成できるプロダクトとして2万社以上の法人設立をサポート。新たな試みとなるiOS対応スマホアプリでは、ガイドに沿って必要情報を入力するだけで、会社設立に必要なすべての書類を自動で作成。提出までをユーザー自身で行える。なお、PCおよびAndroidでは、ウェブブラウザーで同サービスを利用可能。
また、会社のルールをまとめた定款という書類を公証役場で認証する手続きがあり、このとき定款の媒体を電子定款にすると、本来必要な収入印紙代を削減できる。会社設立freeeで設立手続きが完了すると、自動でクラウド会計ソフトfreee・人事労務 freeeのアカウントを作成。設立当初からバックオフィスの最適化をスムーズに進められるという。
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