価格改善クラウド「Pricing Sprint」などを提供するプライシングスタジオは1月12日、第三者割当増資による1億円の資金調達を発表した。引受先はSTRIVE、既存投資家のEast Ventures、サイバーエージェント・キャピタル。また今回の資金調達で、前回ラウンドのJ-KISS型新株予約権が転換され、サイバーエージェント・キャピタルが正式な株主となった。
今後は、多くの企業のプライシングを成功させるべく、膨大な顧客行動データの収集・分析に注力。顧客と伴走しながら分析ソリューションを提供することでカスタマーサクセスの向上を実現させ、事業成長を加速していく。
プライシングスタジオは、プライシングを通じた企業利益と顧客満足度最大化の実現に向けて、価格変更に必要なすべてのプロセスをSaaS化した価格改善クラウド「Pricing Sprint」と、価格に困ったすべての人をサポートするプライシング専門メディア「プライスハック」を提供。また、「プライシングコンサルティング」などの事業も展開している。
プライシングスタジオによると、リソースが割けない、外注費用が高い、自社で体系的な分析ができないなどの課題により、プライシング最適化を推進できていない企業が多く存在しているという。
そこでPricing Sprintでは、事業に直結する数値である「利用者数」や「売上」などの数値が、サービスの価格変更前後でどのように変化するかを事前に可視化可能。シミュレーションに基づいた事業計画を策定し、サービスの価格変更によるインパクトを最小限に抑えることにもつなげられるという。PSM分析や顧客分析、売上シミュレーション、実行支援により、根拠に基づく戦略的なプライシング実行を支援し、事業の価格変更の意思決定を多数創出しているとした。
また、利用者の年代・性別・動機など詳細な属性ごとに、どのような属性の利用者が離脱するのかも把握でき、対象利用者の方向性や事業戦略を検討する際に活用できるとしている。
同サービスはリリースから数ヵ月で、サブスクリプションビジネスのほか、リアル店舗ビジネスなど様々な業態に導入されているという。
今後もプライシングスタジオは、「全てのビジネスパーソンにプライシングという武器を」をビジョンに掲げ、プライシングを通じた企業利益と顧客満足度の最大化の実現に向けて、事業推進していくとしている。
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