係争中のUploadがコロプラなどから450万ドルを調達していたことが明らかに

今年はじめにVRメディアの「UploadVR」を子会社化したUploadが、2016年9月に450万ドルを調達していたことが分かった。これまで報じてこられなかった今回の資金調達は、昨日TechCrunchでも報じた、同社に対するセクシャルハラスメント訴訟により明らかとなった。

シリーズAとなる本調達ラウンドをリードしたのはコロプラだ。Uploadのスポークスパーソンによれば、その他にも、General Catalyst、NetEase、Sparkland Capital、Unity Ventures、CRCM、GREE、GreycroftのファンドであるGC Tracker、Outpost Capital、そして、投資家のDavid Chao氏とJulia Popowitz氏が本ラウンドに参加している。

同社はこれまでに、シードラウンドで中国のShanda Groupと複数のエンジェル投資家から125万ドルを調達している。

UploadのスポークスパーソンがTechCrunchに語ったところによれば、同社はこの資金を利用して「3つのコアドメインである、コワーキング、教育、メディア領域の拡大を図るとともに、ロサンゼルスにあるUploadのオフィスと、新たにローンチしたUpload EDUにフォーカスしていく」という。

先月、同社はロサンゼルスに2万フィートの巨大オフィスを開設している。このオフィスが注力して手がけるのは、Google、HTC、Udacityと共同で行う教育イニシアティブだ。また、サンフランシスコのオフィスにはコワーキングスペースが併設されており、ここでは35社を超すスタートアップが活動している。

同社は現在17人のフルタイム従業員を抱えており、その他にも「契約社員が大勢いる」という。

昨日、UploadのDigital and Social Media部門のディレクターを務めていた女性が社内でセクシャルハラスメント、女性差別、不当解雇を受けたとして訴訟を起こした。同社とその共同創業者たちに対するこの訴訟では、Uploadが「男性至上主義」の会社であり、「セクシャルハラスメントが横行し、それにより(女性にとって)耐え難い仕事環境がつくり出されている」としている。Upload, Inc.及びUploadVR, Inc.のそれぞれが本訴訟の被告として指名されている。

[原文]

(翻訳:木村拓哉 /Website /Facebook /Twitter

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。