このところ、ウェアラブルの状況は厳しい。Fitbitのような専業企業は苦境だし、大手Jawboneは消費者向け以外の分野に活路を見出そうとしている。そして老舗のPebbleは、もはや自力では生き残れない。でも、億万長者のWarren Buffettは今でも、ウェアラブルに未来はある、と確信しているようだ。
BuffettがCEOを務める務める世界最大の持株会社Berkshire Hathaway傘下の、いかにもそれらしい名前のRichline Groupが、今年後半に、ウェアラブルなジュエリーのブランドEla(Elegant Lifestyle Accessories)を立ち上げる予定だが、億万長者の彼の信念によれば、最近の下降傾向とは逆に、長期的にはテクノロジーは、ジュエリー業界が進むべき正しい道だ。
“ジュエリーは何世紀も続いているビジネスであり、今後も引き続き健在だ。だからそれは、安全な投資先である”、とBuffettはCNBCで語っている。“それにテクノロジーが加われば、それはみんながすでによく知っているものをアップデートするだけのことであり、現代という時代に良くフィットしていることが、好まれるだろう”。
彼のジュエリーはBluetoothを内蔵してモバイルのアプリと対話し、フィットネスの通知など、ウェアラブルとしての標準的な機能一式を実装するようだ。ZDNETの記事によると、音楽や写真などと並んで、“思い出”も共有できるのだそうだ。
ただしもちろん、ジュエリーとテクノロジーの結合自体は、かねてから難しいテーマだ。同社は利益率の高さを自慢しているが、テクノロジーのアップグレードサイクルと、高級ファッションへの高額な支出とは、必ずしも相性がよろしくない。